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こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。虫歯の予防や治療、子どもの矯正など、地域の皆さんの口腔健康を支えるために日々診療をしています。
今回のシリーズ第4弾では、最近注目の成分 ハイドロキシアパタイト(HAP) についてご紹介します。歯の表面を修復し、虫歯や知覚過敏の予防にも効果的な成分です。
ハイドロキシアパタイトは、歯の主成分である エナメル質 と同じミネラルです。化学的には Ca₁₀(PO₄)₆(OH)₂ という構造で、歯の表面を作るカルシウムとリンの結晶から成り立っています。
歯磨き粉に含まれるハイドロキシアパタイトは、ナノサイズ の微粒子として配合され、歯の表面の細かい傷や摩耗部分に入り込み、歯を修復・保護する働きを持っています。
ハイドロキシアパタイトには主に以下の効果があります。
歯の再石灰化・修復
歯の表面にできた微細な傷や溝を埋めるように作用し、歯を滑らかに整えます。
初期の虫歯(白斑)も修復されることがあります。
知覚過敏の予防
象牙細管を覆うことで、冷たいものや熱いものがしみる症状を和らげます。
歯の白さを保つ
歯の表面を滑らかにすることで、汚れがつきにくくなり、自然な白さを保ちやすくなります。
子ども
永久歯が生え始めた時期に使用すると、歯を丈夫に保つことができます。
フッ素と併用することで、虫歯予防効果がさらに高まります。
大人
知覚過敏が気になる方、歯の表面の摩耗や着色が気になる方におすすめです。
高齢者
歯の摩耗やエナメル質の減少が進む方に効果的です。
入れ歯を使用している方や、唾液量が少ない方にも、歯の表面を守る補助として役立ちます。
ハイドロキシアパタイト入りの歯磨き粉を使用することで、日常の歯磨きがより効果的になります。
微細な傷や溝を修復
歯の表面を滑らかにし、汚れやプラークの付着を減らします。
初期虫歯の進行を抑制
エナメル質の補修により、酸による歯の溶解を防ぎます。
知覚過敏の緩和
象牙細管を塞ぐことで、冷たいものや熱いものがしみる症状を軽減します。
ハイドロキシアパタイト入り歯磨き粉を使う
フッ素やCPP-ACPと併用すると、より強力に歯を守ることができます。
丁寧にブラッシングする
ハイドロキシアパタイトは微細な粒子なので、歯の表面にしっかり届くように優しく磨きましょう。
食後や寝る前の使用が効果的
食後や就寝前に磨くことで、歯の修復をサポートします。
ナノサイズの粒子は安全性が高いですが、誤って飲み込むことは避け、吐き出す習慣をつけましょう。
フッ素との併用は問題ありませんが、過剰摂取は避け、歯磨き粉の量を守ることが大切です。
フッ素:エナメル質を強くする
CPP-ACP:再石灰化を促す
ハイドロキシアパタイト:表面の修復・知覚過敏ケア
この3つを組み合わせると、虫歯予防と歯の健康維持に高い相乗効果があります。
ハイドロキシアパタイトは、歯の表面を修復し、虫歯や知覚過敏を予防するための頼もしい成分です。
歯の表面の微細な傷や溝を修復
知覚過敏の症状を緩和
歯の白さを保つ
毎日の歯磨きにハイドロキシアパタイト入り歯磨き粉を取り入れることで、健康で丈夫な歯を守ることができます。
兵庫県西宮市仁川町のしらやま歯科クリニックでは、ハイドロキシアパタイトやその他の歯磨き粉成分の選び方や使い方について、年齢や口腔状態に合わせたアドバイスを行っています。歯の修復や知覚過敏が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
院長 白山智也
しらやま歯科クリニック(西宮市仁川町)
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✅ 次回は第5弾 「トリクロサン(抗菌・歯周病予防)」 を作成します。