歯科で聞きたい100の質問〜第1回:むし歯・歯周病に関するよくある質問
こんにちは。しらやま歯科クリニックの白山です。
「歯科でよく聞かれる質問」をまとめて、わかりやすくお答えするシリーズを始めます。
第1回は、むし歯と歯周病に関するよくある疑問に焦点を当てました。
Q1. 「むし歯になりやすい歯」とはありますか?
A:はい、特に奥歯の溝や歯と歯の間、歯の根元がむし歯になりやすい場所です。
これらは歯ブラシが届きにくく、食べかすやバイ菌が溜まりやすいためです。
実例:小学4年生のAくんは、毎日歯みがきしているつもりでも、奥歯の溝に小さなむし歯ができていました。
歯科でフッ素塗布と溝封鎖(シーラント)を行い、今ではむし歯ゼロを維持しています。
予防法:奥歯の溝や歯と歯の間は、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシを活用。定期的なフッ素塗布も効果的です。
Q2. 「歯周病は痛くなるまで気づかない」は本当ですか?
A:残念ながら、多くの場合は初期の段階で痛みはほとんどありません。
歯ぐきの腫れや出血、口臭などのサインを見逃さないことが大切です。
実例:50代女性のBさんは、「歯ぐきから血が出る」と来院され、検査したところ軽度の歯周病でした。
早期治療で改善し、歯を失わずに済んでいます。
予防法:毎日の正しいブラッシングとフロス・歯間ブラシの使用、定期検診が歯周病予防の基本です。
Q3. 「甘いものを控えればむし歯にならない?」
A:甘いものを控えることは重要ですが、それだけでは十分ではありません。
食後にしっかり歯を磨く習慣や、唾液が出やすい食事もむし歯予防に役立ちます。
実例:10歳のCちゃんは、ジュースを控えていたのに、寝る前に歯を磨かずにお菓子を食べていたため、数本むし歯ができてしまいました。
食後の歯磨きの重要性を家族で再確認しました。
予防法:甘いものを摂ったらできるだけ早く歯磨き。おやつの時間を決める「間食ルール」も効果的です。
Q4. 「フロスって必要ですか?」
A:はい、特に歯と歯の間はブラシだけでは磨き残しが多い部分です。
フロスや歯間ブラシでのケアは、むし歯や歯周病予防にとても有効です。
実例:30代男性のDさんは、フロスを使い始めてから歯ぐきの出血が減り、歯周病の進行を防ぐことができました。
予防法:毎日の習慣に取り入れると、歯ぐきの健康維持に大きな効果があります。初めは少し難しいかもしれませんが、続けることで自然に習慣化できます。
Q5. 「むし歯は大人になっても増える?」
A:はい、大人でも新しいむし歯はできます。特に歯ぐきが下がって歯の根元が露出すると、根面むし歯になりやすくなります。
実例:40代のEさんは、冷たいものがしみると感じ来院。検査で根面むし歯を発見し、治療とフッ素塗布で予防しています。
予防法:歯ぐきが下がった部分は特に丁寧に磨き、フッ素配合の歯磨き剤や定期的なチェックで守りましょう。
まとめ
今回は、むし歯・歯周病に関するよくある質問を5つ紹介しました。
ポイントは「早めのケア」と「家庭での予防習慣」です。
フロスや歯間ブラシ、フッ素、正しいブラッシングを取り入れ、定期的に歯科でチェックを受けることで、むし歯や歯周病から歯を守ることができます。
次回は、「知覚過敏・歯がしみるときのQ&A」をお届けします。
「冷たいものがしみる」「歯磨きで痛い」と感じる方は必見です。お楽しみに!
