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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町2ー4ー13で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、子供の矯正をしたりしています。
さて、今回は発音の話。
発音に関して、歯医者がかかわるということはあまり有名な話ではないかもしれません。
しかし、発音は舌の動きや歯並びに大きく影響されます。
その中で、『ただ年齢的に発音が不明瞭』ということもあると思います。
もちろん正しく成長できていないがための不明瞭さもあると思います。
その違いを解説していきます。
発音で気を付けなければいけない音についての詳細解説
発音は、言語コミュニケーションにおいて非常に重要な役割を果たします。特に日本語を話す際には、音の出し方や発音の明瞭さが、相手に自分の意思を正確に伝えるための鍵となります。しかし、発音には注意が必要な音がいくつか存在し、これらの音を正確に発音できるかどうかが、言葉の意味や印象に大きな影響を与えることがあります。特に、日本語の音は、発音が異なると意味が全く異なる場合もあるため、正しい発音を心がけることが重要です。
本記事では、発音において注意が必要な音をいくつかの観点から取り上げ、それぞれの音の特徴や、注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。具体的には、音の種類(母音、子音、音の強弱、音の長さなど)、発音の位置、そしてよく混同されがちな音などについて深掘りしていきます。
日本語の発音において、母音は非常に重要な役割を果たします。日本語には「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の5つの母音があり、これらの発音は基本的でありながら、しっかりと発音しないと相手に誤解を与えることがあります。
「ア」の音は、口を大きく開けて出す必要があります。口を広げずに「ア」を発音すると、どこか不自然に聞こえることがあります。例えば、英語の「A」の音(例えば、”cat”の「a」)を日本語の「ア」に近づけて発音すると、英語のアクセントが強くなってしまいます。このため、日本語の「ア」は、英語よりも口を開ける意識を強く持って発音することが大切です。
「イ」の音は、日本語では舌の先を上前歯の後ろに軽く当てるようにして発音します。しかし、英語の「E」音に似た発音をしてしまうと、音が異なり、意味が通じなくなる場合があります。たとえば、「イ」と「エ」の違いを意識せずに発音してしまうと、意味が異なる単語になってしまいます。
「ウ」の音は、口をすぼめた状態で発音しますが、口を大きく開けてしまうと、英語の「oo」(bootの音)に近い音になってしまいます。日本語では、もっと唇をすぼめて小さく発音することが大切です。これを意識することで、より自然な日本語の発音になります。
「エ」の発音は、口を横に広げるイメージで発音します。注意が必要なのは、この「エ」と「イ」を混同しやすい点です。発音の際に、口の広げ方を意識して、明確に区別して発音することが重要です。たとえば、「エ」と「イ」の発音が近すぎると、意味が変わってしまう場合があります。
「オ」の発音は、英語の「O」とは異なり、口をあまり大きく開けず、やや丸みを帯びた形で発音します。口の形をしっかりと意識しないと、英語の「O」に引き寄せられてしまい、発音が不自然に聞こえることがあります。
日本語においても、子音は非常に重要です。特に、日本語の音は「母音+子音」という構造が基本であり、子音の発音が不正確だと、言葉の意味が異なってしまうことがあります。以下、よく発音が混乱しがちな子音について解説します。
日本語の「さ行」の発音は、英語の「s」音とは微妙に異なります。「サ、シ、ス、セ、ソ」の発音を、英語の「S」の音のように強く出してしまうと、響きが強くなりすぎてしまいます。特に「シ」の音は、日本語では舌先を歯の上で軽くすべらせる感じで発音します。英語の「sh」音(例えば、「ship」の「sh」)と混同して発音しないように注意しましょう。
「た行」の「タ、チ、ツ、テ、ト」の発音は、英語の「T」の音とは異なります。日本語の「タ、チ、ツ、テ、ト」の場合、舌先を口の上の歯茎に軽く当てて発音します。特に「チ」と「ツ」の音は、日本語に特有の発音であり、英語の「t」や「z」音と異なります。「チ」を英語風に発音してしまうと、意味が変わることがあるため、舌の位置に注意して発音することが重要です。
「な行」の音は、発音自体は比較的簡単ですが、音の強弱を調整する必要があります。「ナ、ニ、ヌ、ネ、ノ」を強く発音しすぎると、硬い印象を与えてしまうことがあります。これらの音は、柔らかく発音することを意識することで、より自然な日本語を話すことができます。
「は行」の「ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ」の発音は、特に「フ」の音が難しいと感じる人が多いです。日本語の「フ」は、英語の「F」と似ていますが、口を少しすぼめた状態で軽く息を吐きながら発音します。口を大きく開けて発音すると、英語の「F」音のようになってしまいますので注意が必要です。
「ま行」の音は、比較的簡単であるものの、音の強弱やイントネーションに注意が必要です。例えば、「ま」の音を軽く発音しすぎると、印象が弱くなってしまいます。逆に強すぎると、力強い発音となり、バランスが悪くなります。適切な強弱をつけることで、自然な発音ができます。
日本語では、長音や促音(小さい「つ」)の使い方が非常に重要です。これらの音が正しく発音されていないと、意味が変わってしまうことがあります。
長音(「ー」や「ええ」「おお」など)は、音を伸ばすことによって意味が変わる場合があります。例えば、「びょういん(病院)」と「びょいん」を間違えて発音すると、全く異なる意味になってしまいます。長音の発音は、母音の音をしっかりと伸ばすことを意識して、誤解を避けるようにしましょう。
促音(小さい「つ」)は、前の音を一旦止めてから再度発音するように意識します。例えば、「かっこいい」の「っ」を正しく発音しないと、意味が伝わりにくくなります。促音が正しく発音されていない場合、言葉が不自然に聞こえるため、注意深く発音することが求められます。
日本語には多くの外来語や英単語が取り入れられていますが、これらの発音も注意が必要です。特に、英語の発音をそのまま日本語に取り入れる際に、どうしても発音が変わってしまうことがあります。
外来語をカタカナで発音する際、英語の発音と日本語の発音は異なることが多いため、注意が必要です。例えば、英語の「coffee」を「コーヒー」と発音する際、カタカナに変換する過程で微妙な音の違いが生じるため、英語の発音に近づけるように意識することが大切です。
発音にはさまざまな注意点があり、どの音も一つ一つ意識的に発音することが重要です。母音や子音の正しい発音をすることで、相手に伝わりやすく、明確なコミュニケーションを図ることができます。特に、日本語に特有の音や長音、促音の使い方に注意し、練習を重ねることで、発音を改善していきましょう。