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しらやま歯科クリニック

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知覚過敏

こんにちは。

宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。

虫歯を治療したり、子供の歯を治したり、矯正したりしています。

 

さて今回は【知覚過敏】について考えていきましょう。

知覚過敏という言葉を知らない人は少ないと思います。

もしかしたら、今の日本ではCMなどで耳にしない日はないかもしれません。

 

知覚過敏=歯がしみる、ということは有名なのですが、知覚過敏はそもそも治すものなのでしょうか?

もしくは勝手に治ることに期待することがただしいのでしょうか?

 

知っているようで知らない知覚過敏。

特に今回は“知覚過敏の治療法”にフォーカスを当ててまとめていきますので、

よかったら最後まで見ていってくださいね。

 

さて本題です。

知覚過敏ってどんな症状かおさらいします

歯がしみるという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。

それは知覚過敏かもしれません。

知覚過敏は日本人の3人に1人が経験したことのあるほどです。

正直、僕の体感としては3人に2人ぐらい、多い症状の一つだと思っています。

 

知覚過敏とは、

実は自分で歯や歯茎を傷つけ、引き起こしてしまっていることも多いのです。

要は様々な理由で、歯に染みる場所ができてしまっているのが、知覚過敏ということです。

 

知覚過敏をそんなに怖いものではないという認識が一般的に多いと思います。

確かに虫歯や歯周病などの細菌を原因とした病気と比べると、怖さは少ないです。

正しいと思います。

 

しかし、知覚過敏の放置で知覚過敏が進行しすぎた時には、神経を取らなくてはいけないこともあります。

本当に怖いことですね。

軽い症状のうちに治しておくことが重要です。

知覚過敏を侮るなかれ!

 

自分でできる知覚過敏の5つの改善法

歯ブラシの圧を弱くする

硬めの歯ブラシや歯を磨くときに力いっぱい磨くと、

歯や歯茎に傷がつき知覚過敏になります。

歯ブラシの硬さは普通の物を使い、歯を磨くときは歯ブラシの毛先が多少しなる程度の力で磨くと

知覚過敏が治ってきます。

 

キシリトールガムをかむ

唾液の中にはカルシウムやリン酸など歯の成分であるミネラルがたくさん含まれています。

食事の時によく噛み、キシリトールガムなどで唾液を多く出すと、

溶け出したミネラルを補うことができるため、知覚過敏が治ってきます。

染みている場所をミネラルで補修して隠してしまうイメージです。

知覚過敏用歯磨き粉「シュミテクト」を使う

知覚過敏用の歯磨き粉は、硝酸カリウムという薬用成分が含まれています。

この成分が歯の神経の周りにバリアを作り、知覚過敏を軽減させます。

フッ素のジェルを塗る

フッ素は歯の表面のミネラルと結びついて歯を硬くすることができます。

歯磨き後にフッ素のジェルなどを塗り込むと知覚過敏が軽減します。

そこそこ高濃度のフッ素が必要になりますので、歯科医院でしか扱いのないものになりそうです。

 

歯を食いしばるのをやめる

今までの中で一番大事な項目です。

先ほど話をしたように知覚過敏の原因は本当に様々です。

ただ僕の体感としては、一番の原因は“食いしばり”だと思っています。

食いしばることで、歯にひびが入り、そこがしみる場所になってしまうという流れです。

ひびを埋めるために先ほどの方法が役に立つのですが、そもそも食いしばらない!ということが大切です。

日中、食いしばりに気を付けていきましょう。

 

歯医者で行う知覚過敏の8つの治療法

知覚過敏の薬を塗り込む

歯がしみる部分に知覚過敏用の薬を塗ります。

知覚過敏の薬は多くあり、歯医者によって置いてあるものは違います。

一般的には何度か繰り返し、塗ることによって知覚過敏が治ってきます。

なかなか一発で知覚過敏が完全に解決するような魔法の薬があればいいのですが…。

(もちろん症状が軽めであれば、一発で治ることもあります。)

コーティング剤で保護する

歯のしみる部分の表面にコーティング剤を塗ることによって、症状を軽減させます。

剥がれてしまうと症状が戻ってしまうこともありますので、しみるようなら再度塗ります。

レーザーを当てる

歯がしみるところにレーザーを当てて症状を軽減させます。

レーザーには神経を安静にする作用と、

歯の表面を硬くする作用があり、知覚過敏を治します。

削れた部分をプラスチックで詰める

歯の根元が削れてしみる場合は、削れている部分にプラスチックを詰めます。

削れてしまっている歯の根元は、汚れも溜まりやすく、

知覚過敏が治りにくいところです。

プラスチックを詰めることによって知覚過敏が改善し、歯磨きもしやすくなります。

 

知覚過敏治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。

マウスピースで歯の削れを守る

歯ぎしりによって歯の表面や歯の根元が削れ、知覚過敏になります。

歯ぎしりは寝てる間に無意識に行うものなので、

マウスピースを使用して歯を守ります。

また、歯ぎしりが強い方はコーティングやプラスチックを詰めても、

剥がされてしまうことが多いため、マウスピースで保護する必要があります。

 

歯の神経を抜く

知覚過敏の症状が強過ぎる場合は神経を取る処置をします。

極力神経は残した方がいいのですが、神経が自然に死んでしまうこともあります。

歯周病治療をする

歯茎が下がったり、歯が揺れると知覚過敏は出やすくなります。

歯周病の治療をすることによって歯茎をこれ以上、下げないようにする必要があります。

また、揺れが止まってくると知覚過敏は軽減します。

神経が過敏になっている状態なので、歯に対して与えられる刺激やストレスは少なめの方がいいですね。

 

下がった歯茎を再生させる

歯茎が下がってしまうといつまでも知覚過敏が改善しないことがあります。

歯茎を戻すために歯茎を移植し、歯の根元を歯茎で覆うことで知覚過敏を治します。

ただ正直、少しハードルは高めの治療法だと思いますので、

下がってしまった歯ぐきによって露出してしまった染みる部分は

先ほど記述したプラスチックで詰めてしまった方がいいかもしれませんね。

 

知覚過敏は虫歯と似ている症状

歯がしみる症状は知覚過敏でも虫歯でも同じ症状が出ます。

知覚過敏だと思っていたら虫歯が進行していたなんてこともよくあります。

歯医者でレントゲン等の検査で確認して、虫歯か知覚過敏かの診断を受けるようにしてください。

 

まとめ

いかがでしたか?

もし今、あなたが知覚過敏で悩んでいるのであれば、

今まで書いた方法を少しでも試してみて下さいね。

どんな理由の知覚過敏であれ、一つはっきりしているのは、

染みなく痛み無く食べるご飯の方がおいしいという点。

痛みを我慢して、反対側の歯を使うようなことになる前に

なにか対策を打っていきましょう。

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