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しらやま歯科クリニック

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矯正のお勉強⑪

こんにちは。

兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。

虫歯を治したり、矯正をしたり、子供の歯を治したりしています。

今回は矯正のお勉強の最後になります。

ここまでついてきてくださってありがとうございます。

ラストも最後まで駆け抜けていきましょう!

最後の記事は固定装置についてになります。

歯を矯正で動かすと後戻りする、ということはここまで読んでくださった方たちならもうご存知かと思います。

そこでその歯がもとに戻らないように、固定する装置について勉強していきましょう。

保定装置

矯正歯科治療で得られた咬合状態を維持し、安定するまで器械的保定として用いられる

保定装置には可撤式と固定式のものがあり、患者の協力度や症状によって判断する

◎ホーレータイプリテーナー(可撤式)

犬歯の遠心から唇側線を通すタイプの保定装置

維持装置として最後方臼歯に単純鉤やアダムスのクラスプなどを付加したり、沈み込み防止のため臼歯部にレストを加えることがある

装置の構造

●レジン床

●唇側線

●クラスプ(単純鉤・アダムス)

●レスト

装着時の指導内容

●可撤式装置のため、患者自身による着脱の必要がある

食事を除いた、原則24時間の装着を必要とするが、経過により徐々に使用時間を減じ、歯列の安定が得られたと判断した時点で自然保定に移行する

●装置の唇側線、クラスプなどを変形させないように着脱する

◎ラップアラウンドリテーナー(可撤式)

緊密な咬合を維持するため、唇側線を最後臼歯の遠心まで延長した保定装置

装置の構造

●レジン床

●唇側線

装着時の指導内容

ホーレータイプリテーナーと同じ

◎トゥースポジショナー(可撤式)

弾性材料を用いた上下顎一塊のマウスピースタイプの保定装置

床タイプの保定装置に比べ、上下歯列の咬合や顎関係の維持が可能であるが、日中の使用には難がある

既製のものもあるが、セットアップ模型を用いて製作する場合には多少の歯の移動も可能である

軽度の捻転や空隙の閉鎖も可能なことから、これを発展させて動的治療に用いる場合がある

装置の構造

●高分子弾性材料で上下顎歯列を覆うマウスピース様の形状に形成されている

装着時の指導内容

ホーレータイプリテーナーと同じ

◎犬歯間保定装置

動的矯正治療終了後の保定時(特に叢生の再発が危惧される場合)に用いる

固定式のため、保定の効果は患者の協力状態に左右されないが、可撤式装置に比べ、ワイヤーの下や歯肉側に歯石やプラークが沈着しやすいので口腔清掃が困難であり、う蝕や歯周組織の管理に対する指導が重要である

下顎に用いられることが多いが、上顎にも適用される

装置の構造

●左右犬歯間を連結するワイヤー

●維持バンドもしくはボンディング用メッシュベース(1歯ずつ固定する場合はレジンでボンディングベースを製作する場合もある)

装着時の指導内容

●装置の破損がないか定期的に管理・確認が必要である

●歯周管理・う蝕予防のためのブラッシング指導が重要である

●歯列の安定が得られたと判断した時点で自然保定に移行する

いかがでしたでしょうか?

加強固定にすごく似ていますね。

マウスピースのような装置を口の中に入れることで歯の場所を維持する装置なので、毎回外しての清掃になり、そこがめんどくさいポイントかなあと思います。

ただ外すということはしっかり歯磨きができる、爽快感があるなどのたくさんのメリットがあります。

このようにどっちがいいかなんてものは患者さんのライフワークによるものが多いので、ドクターが勝手に決めるようなものではなかったりします。

(もちろん、絶対にこっちのほうが良い!というようなケースもあります。)

なので、自分の生活や性格を考えて、ドクターと相談してみて下さいね!

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