ブログ
Blog
Blog
こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町2ー4ー13で歯医者をしているしらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、子供の矯正をしたりしています。
今回は蓄膿の話です。
実は蓄膿と歯科の領域は関係があるんです。
そのことについて触れていきましょう。
さて、本題です。
風邪を引いた後やアレルギーがひどくなると、鼻の奥が詰まった感じや痛みを感じることがありますよね。その原因のひとつが「蓄膿症(ちくのうしょう)」です。今回は、蓄膿症とはどんな病気か、どんな症状が現れるのか、そしてどうやって治療するのかについて解説します。
蓄膿症は、鼻の奥にある「副鼻腔(ふくびくう)」という空間に膿が溜まる病気です。副鼻腔は、鼻の奥にある空洞で、空気を通す役割や、声を響かせる役割を持っています。この副鼻腔に炎症が起きて膿が溜まると、蓄膿症になるのです。
蓄膿症になると、どんな症状が現れるのでしょうか?以下のような症状がよく見られます。
鼻づまり 膿が溜まることで、副鼻腔の出口が詰まってしまいます。これにより、鼻が詰まり、息をするのが辛くなります。
黄色や緑色の鼻水 副鼻腔に膿が溜まると、その膿が鼻水として出てきます。特に、黄色や緑色の鼻水が出ることが多く、この色は炎症が進行しているサインです。
顔の痛みや圧迫感 蓄膿症になると、副鼻腔が膨張して顔に圧力がかかります。特に、頬のあたりやおでこ、目の周りが痛くなったり、重く感じることがあります。
頭痛 副鼻腔が炎症を起こして膿が溜まると、頭全体に鈍い痛みを感じることがあります。特に朝起きたときに痛みを感じることが多いです。
悪臭がする鼻水 膿が溜まることで、鼻水から嫌な臭いがすることがあります。これも蓄膿症の典型的な症状の一つです。
咳やのどの痛み 蓄膿症の膿が喉の方に流れ込んでしまい、咳が出たり、喉が痛くなったりすることがあります。
蓄膿症の主な原因は、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染です。風邪が治りかけてきた時、鼻が詰まって苦しいと感じるのは、実は副鼻腔が炎症を起こしている可能性があります。また、アレルギー性鼻炎や歯の感染、さらには空気の乾燥や大気汚染も蓄膿症を引き起こす原因になります。
蓄膿症は放置すると、症状が慢性化することがあります。慢性蓄膿症になると、治療が難しくなり、薬での管理が必要になる場合が増えます。また、感染が広がって目や脳に影響を及ぼすことも稀にあります。だからこそ、蓄膿症の疑いがある場合は早めに耳鼻科を受診することが重要です。
薬物治療 軽度の場合、抗生物質やステロイド点鼻薬が処方されることが一般的です。また、痛みや鼻づまりを和らげるために、鎮痛剤や鼻を通す薬も使われます。
鼻洗浄 鼻腔内を生理食塩水で洗浄することで、膿や鼻水を取り除くことができます。これにより、鼻の通りが良くなり、症状の軽減が期待できます。
手術 蓄膿症が長期間続き、薬で治らない場合や膿がひどく溜まっている場合は、手術が必要になることもあります。副鼻腔の中に溜まった膿を取り出す手術(内視鏡手術など)を行うことで、症状の改善が見込めます。
蓄膿症を予防するためには、以下のような方法が有効です。
風邪を引かないように気を付ける
手洗い・うがいをこまめに行う
鼻腔を乾燥から守るため、加湿器を使用する
アレルギー症状がひどくならないように注意する
蓄膿症は、鼻づまりや顔の痛み、頭痛などの不快な症状を引き起こしますが、早期に対処すれば改善が可能です。風邪やアレルギーなどが原因となることが多いので、日常的に健康管理を心がけることが予防につながります。もし蓄膿症の症状が続いたり、悪化するようなら、迷わず耳鼻科での診察を受けましょう。