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こんにちは。
宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、子供の歯を治療したり、矯正したりしています。
さて、今回はよく聞かれる質問コーナーです。
【親知らずって抜いたほうがいいの?】
22歳あたりでほとんどの方が経験する、親知らず問題。
一般的にも、 親知らず → 抜く という認識があるのではないでしょうか?
でも抜くのは怖い…
当然の気持ちです。
周りでも抜いたという話を聞く…やっぱり抜かなくてはいけないのかな?
でも自分だけは抜かなくても大丈夫だと思う、思いたい…
こんな感じで頭の中がぐるぐるしている人はおおいのではないかと思い、今回記事にします。
親知らずが痛くて悩んでいる人、ちょっと生えてきて心配になっている人にこの記事をぜひ読んでほしいです。
ではそもそも 親知らず → 抜歯 という常識は正しいのでしょうか?
さすがに全部が全部抜かなくてはいけないというのは違和感ありますよね。
でも確実に抜いたほうがいいケースもある…
抜く時に必要な基準をまずは考えてみます。
①親知らずが横向きで半分しか生えてきていない
→汚れがたまりやすく虫歯や歯周病につながります
②親知らずが隣の歯をおしていて歯並びに影響を与えている
→歯並びが悪くなってしまう可能性があります
③親知らずの周りの歯茎が腫れている
→智歯周囲炎になっている可能性があり、口が開けづらくなることがあります
④親知らずが噛み合わない
→親知らずは噛み合わないとどんどん伸びてきて噛み合わせに影響したり、
歯茎や頬を傷つけ痛みを引き起こします
⑤親知らずが虫歯、歯周病になっている
→親知らずは歯ブラシが届きにくく虫歯や歯周病が進みやすい歯です。
虫歯や歯周病が重度の場合は残しておかない方が良いでしょう
①親知らずが機能している
→噛み合わせに参加して歯としての役割をはたしている場合
②しっかりと磨けている
→毎日のケアができていて、虫歯や歯周病になっていない場合
いかがでしたか?
とにかく、この抜くメリットとデメリットをしっかり理解して
自分にとって総合的に考えるとメリットがある!と思えば抜くべきですし、
デメリットが気になるなら抜かないほうが良いと思います。
また、それ以外にも考えることがあります。
①どこかの歯が悪くなって抜歯となった際に
その部分に移植することができる可能性がある
②手前の歯が抜歯となった際に
矯正治療で親知らずを手前の位置に異動することができる
つまり再利用できる可能性があるということですね。
意外と知られていないのですが、
歯は別の場所に移植が可能な時があります。
そして、この治療は何十年も前からある治療なので、
安心感もあります。
どんな治療もそうなのですが、
メリットとデメリットをしっかり把握することが必要です。
親知らずの治療はこのメリットデメリットに
患者さん自身の気持ちが関わってきますので
判断が難しくなります。
とりあえずは上で書いた条件を考えてみてはいかがでしょうか?