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しらやま歯科クリニック

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赤ちゃんの歯磨きを考えてみよう!

こんにちは。

宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。

虫歯を治療したり、子供の歯を治したり、矯正したりしています。

 

患者さんからも友人からも子どもの歯みがき相談をよく受けます。

 

そこで今回は、歯みがきを始めるタイミングや注意点をまとめていきます。

 

当院で進めている仕上げ磨きのリミットは10歳です。

 

おおよそ、7歳ごろから徐々に仕上げ磨きの回数を減らしていき、週に何度か見ていく形にします。

そのうえで10歳からは完全に自分磨きのみできれいにしていくのが、子供の成長を鑑みたうえでベストとしています。

 

お子さんの人生の為にも、出来るだけ長く仕上げ磨きをしてあげましょう。

 

〇まだ歯の無い時期

歯の無い時期に歯みがき?と思われるかと思います。

しかし、この時期からも練習が出来るんです。

 

①口の中を触らせてもらう

赤ちゃんは唇に物が触れると吸い付くような運動をしてくれます。

これは反射と言って勝手に動いてしまう反応です。

これを、保護者の指で、清潔にして行います。

口の中に触れたら歯ぐきをやさしく撫でる様にするだけで大丈夫です。

口の中を触られても嫌じゃない、を目指します。

まだ歯もないので噛まれる心配もないので、保護者側の練習としても役立ちます。

奥に指を入れてしまうと気持ち悪いので、指の第一関節くらいまでにするのが良いと思います。

 

②おもちゃの歯ブラシを使ってもらおう

赤ちゃんの発達において物を口に入れるのはとても大切な行動です。

脳・中枢に近く感覚が優れた口で物を触れることで物の触覚、感覚をつかんでいきます。

口はとても敏感で繊細な感覚を持っています。

突然歯ブラシをしてあげるのは、大変な不快感を与えてしまいます。

歯の無い時期は汚れがたまらなければ良いので、ガーゼで拭うだけでも大丈夫です。

むしろしなくても問題ありません。

そこで、使ってもらうのが歯ブラシのおもちゃです。

歯ブラシの、ブラシの感覚を口で覚えてもらい、自分で噛んでもらうことで危険なものでない事を知ってもらいます。

時間を決めて遊びの一つにしよう!

時間を決めて遊んでもらったら、最後に1から10を早く数えながらブラッシングの真似をします。

これも圧をかける必要はありません。なんとなく動いてる、振動してる、くらいで大丈夫です。

楽しいな、気持ちいいな、を感じてもらえるようにするのがポイントです。

また、歯ブラシのおもちゃを使っている時は目を離さない事も重要です。

コミュニケーションはとても大切

喉の奥を突いてしまわないように、という危険性の問題もありますが

子どもにとって一番のコミュニケーションは目と目を合わせる事、触れている事、見てもらっているという感覚です。

危険な時、いたずらをした時にだけコミュニケーションを取ると、その行動が増えます。

望ましい行動をとった時にだけコミュニケーションを取ると、その行動が増えます。

 

〇前歯が生えてきた

前歯が生えてくるとばい菌が歯に生活し始めます。

注意するのは汚れを取る事、砂糖を摂らない事 です。

まだ歯の本数が少ない場合、実は歯ブラシは使いにくいです。

歯が並んでいないとブラシの毛先が逃げて行ってしまうんですね。

この頃もまだ汚れ取りはガーゼで十分です。

歯ブラシはやはり遊びと、食後の習慣づけとして行う方がいいかと思います。

まだ口を開けているのもつらく、意味もよく分からない時期です。

焦って力が入りすぎると口は敏感なので痛みがあったりもします。

歯ブラシを好きになってもらうにはどうしよう?と考えていただけると嬉しいです。

また歯ブラシシート、などの商品もありますのでなかなか触らせてもらえない、という方は試してみてください。

ウェットシートの様なものに甘みがついていますので、それを指に巻いて歯と歯茎をお掃除します。

子どもも、甘みがあるので喜んでくれます。

 

〇言葉の理解が出来てきた

だんだんと子供も、言葉が分かってくる頃に重要なのが、無言で口だけを見てやるのは避ける事です。

しかも保護者側も動く子供を抑えたり他にも目を配らなくては行けなかったり、口の中は見えないし

ついつい怖い顔で歯ブラシしてしまう事も。

しかし、子どもは常に大人の顔、表情を見ています。

動いてしまう時も、「あれが気になるんだねぇそうだよねぇ」などと声をかけながら「じゃ右上からね」と指をさして始めてしまいます。

①子どもに共感しながら

②やる場所を伝えて

③素早く軽く 行います。

好奇心が旺盛になる時期ですのでじっとしているのは難しいです。

奇跡的にじっとしてくれた時は、チャンスと思ってゴシゴシ、ではなく、目を見てあげます。

「歯ブラシさせてくれるの?ありがとう!」と言いながら目を見つめて、歯をマッサージするつもりで行います。

奇跡的にお口を開けてくれたら「お口おっきいねぇ~おっきく開けてくれたからすっごく奇麗に出来るねぇありがと!」と伝えます。

パパママが喜んでくれると、どんな子供ちゃんでも嬉しくなって、

またおっきなお口を開けようとおもってくれますよ!

 

ポイント

 

①歯ブラシすることに拘らない

歯ブラシが苦手な場合は甘いものを食べるのをやめましょう。そのうえで、歯ブラシを習慣化することを目指します。

歯ブラシをするよりも甘いものを食べないようにする方が効果的です。

歯ブラシは気持ちいい、歯ブラシすると奇麗になる、歯ブラシすると喜んでくれる

一番大事なのは歯ブラシをすると構ってくれる です。

 

②ご褒美は与えない

歯ブラシしたら○○あげる

などは実は逆効果な場合があります。その場ではやりますが、習慣にはなりません。

逆に、ここで学習することは

歯ブラシをしない→構ってくれる&ご褒美確定→やる→ご褒美ゲット

です。つまり、歯ブラシをしない事が本人にとってご褒美を得る機会になります。

出来るだけ短い時間で歯ブラシを済ませてほしい、と思うのが人の心ですが

「歯ブラシしてほしいな、待ってる間にお父さんも歯磨きしちゃおう」

などは効果的です。

歯ブラシをしない→構ってくれない

になります。こうなると子供は望んだものを手に入れられず、お子さんによっては泣き出してしまったり癇癪を起してしまう事もあります。

いままでご褒美をもらっていた場合はなおさらです。

子どもにとってはパニックです。歯ブラシをしないことで今まで良い事があったのに、なぜ???

となります。

『歯ブラシをした方がいい事がある』と思ってもらえるまで我慢が必要です。

それまでは困っちゃったな、という顔で見つめたり、泣いているのを抱きしめて落ち着けたりして

たまたま歯ブラシが口に触れたら「いま歯ブラシしてくれたの?嬉しい!」と伝えます。

「口を見せてくれたの!?」「口開けてくれたの!?」「歯ブラシ触ってくれるの?」

なんでもいいので褒めて嬉しいと伝えます。

こどもの時の歯磨き習慣が一生の歯磨き習慣につながります。根気がひつようです・・。

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