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しらやま歯科クリニック

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口が乾く人は、ドライマウスかも2

こんにちは、白山です。
西宮市仁川駅の近くで、子供とお母さんの歯を治したり、地域のみんなの歯を予防するためにメンテナンスや矯正をしたりしております。

前回の記事では、ドライマウスの危険性について書きました。

ただ口が乾くだけでなく、様々なトラブルをかかえてしまうことは理解していただけたかと思います。

では今回は、どのようにドライマウスを治していくのか、書いていこうと思います。

ドライマウスは治せるの?

ケルセチンという成分をご存知でしょうか?

ケルセチンは、野菜や果物に含まれるポリフェノールの一種で、特に玉ねぎに多く含まれています。

強い抗酸化力と抗炎症効果、血管拡張作用、血管新生促進作用などがあるとして、

高血圧や動脈硬化、糖尿病などの、生活習慣病への予防・改善効果が期待されている成分です。

その中にある抗酸化力とは、活性酸素の働きを阻止する力です。

活性酸素は、体内で増えすぎると細胞を傷つける物質で、紫外線や生活習慣、ストレスなどによっても増加します。

老化や生活習慣病の多くは、この活性酸素が原因と考えられています。

ドライマウスの人は、唾液を分泌する唾液腺が、活性酸素の悪影響(酸化ストレス)を過剰に受けている状態と推測されます。

強い抗酸化力のあるケルセチンを摂取すれば、唾液腺の働きが正常に戻るのではないかと考えられています。

ストレス → 活性酵素が発生 → 玉ねぎが活性酵素を分解

さらに、唾液そのものは血液から作られます。

ケルセチンで血液の循環を良くすれば、そのぶん、多くの唾液が作られるのではないかということで、マウスによるドライマウスの改善効果の検証でも、ケルセチンによって、唾液の分泌量の増えることが確認されました。

ケルセチンが唾液の分泌促進にどうかかわっているのかを調べたところ、唾液腺から取り出した細胞に直接ケルセチンを投与すると、細胞内のAQP5が増えることがわかりました。

AQP5は、水分を透過できる小さな穴を持ったタンパク質の一種で、唾液腺をはじめとする、水分の移動が多い細胞に多く存在することがわかっています。

また、細胞内で情報伝達物質として働くカルシウムの量も、増加することがわかりました。

唾液腺の細胞内でのAQP5 とカルシウムの増加は、唾液の分泌を強く促すと推察されます。

ケルセチンが血液を増やす → 唾液が増える

そのほか、ケルセチンの投与によって、唾液の分泌を妨げる酸化ストレスや炎症反応も抑制されることがわかりました。

これらマウスや細胞を用いた検証結果が、100%人間にも当てはまるとは、現時点では断言できません。

ここはこれからの研究に期待ですね。

まとめ

口がかわくという状況は緊張したり、様々な状況で起きます。

ただ慢性的に起こるのは問題が多数出てきます。

唾液というのはたくさんの効能があって、それがストップすることで口の中はもちろん、インフルエンザなど大きい病気にもつながります。

「たかが口の渇き」と高をくくらず、医療機関に相談してください。

また自宅でできる対策としては、玉ねぎなどに含まれるケルセチンを摂取すること。

この成分は血液にも効果的なので、あらゆる面でおススメですよ!

あなたがドライマウスに悩みませんように。

またほかにも医療に関することを別のブログに書いています。
良ければそちらも見てみてください。あなたの体に役に立つ記事があるかもしれません。
http://haisyasan-kosodate.com/yellowing-of-teeth-whitening

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