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こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯科をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
「50代になって、歯を噛むと痛いことが増えた…」と感じる方は少なくありません。
実際、噛むと歯が痛む原因は虫歯だけでなく、歯周病、咬み合わせの変化、古い詰め物の不具合など、多岐にわたります。
今回は、50代男性Eさんの体験談を中心に、噛んだら痛い歯の原因や症状別のチェック、治療法、予防法まで詳しく解説します。
💬 症状
「左下の奥歯で噛むとズキッと痛むんです。硬いものを噛むと特に痛く、食事が少し不安です。」
診察したところ、Eさんは30年前に入れた詰め物が摩耗して浮き、咬む力が直接歯に伝わって痛みが出ていました。
さらに、長年の歯ぎしりで咬み合わせも少しずれており、特定の歯に負担が集中していました。
💡 治療内容
古い詰め物の再製作
噛み合わせ調整
マウスピースで歯ぎしり予防
定期検診で経過観察
治療後は痛みが改善し、硬い食べ物も安心して噛めるようになりました。
長年使用している詰め物や被せ物は摩耗・浮き・欠けが生じ、噛むと痛みが出ます。
Eさんのケースもこれが原因でした。
神経に近い虫歯は、噛むとズキッと痛むことがあります。
奥歯や歯と歯の間は虫歯になりやすく、硬い食べ物を噛むと痛むことがあります。
歯にヒビが入ると噛むときだけ痛むことがあります。
冷たい・熱い刺激では痛まない場合もあり、見た目だけではわかりにくいことがあります。
歯を支える骨や歯茎が弱ると、噛む刺激が直接伝わり痛みを感じます。
加齢とともに進行しやすく、50代で症状が出る方も多いです。
食いしばりや無意識の歯ぎしりで特定の歯に負担がかかり、噛むと痛むことがあります。
噛むとだけ痛む → 亀裂歯や咬み合わせ異常、古い詰め物
冷たい・熱い物でも痛む → 虫歯や知覚過敏
歯茎が腫れている → 歯周病の可能性
特定の歯だけ痛む → 詰め物・被せ物の不具合、クラックの可能性
柔らかい食事にする
冷たい・熱い食べ物を控える
丁寧に歯磨きを行う
市販の痛み止めを短期使用(服用方法を守る)
※応急対策は一時的です。原因を治療しなければ再発します。
古い詰め物・被せ物 → 再製作・高さ調整
虫歯 → 詰め物や被せ物、神経まで進行した場合は根管治療
亀裂歯 → 補強や被せ物で亀裂の進行を防ぐ
歯周病 → 歯石除去・クリーニング、進行に応じた治療
咬み合わせ・歯ぎしり → マウスピース装着・咬み合わせ調整
定期的な歯科検診
正しい歯磨き・フロスの使用
食生活改善(糖分控えめ、硬いものの取り方に注意)
歯ぎしり・食いしばり予防(マウスピース、ストレス管理)
古い詰め物・被せ物の定期チェック
50代で「歯を噛んだら痛い」と感じる場合、原因は虫歯だけでなく、古い詰め物・被せ物の劣化、亀裂歯、歯周病、咬み合わせの変化など複数の可能性があります。
Eさんの体験談のように、原因を特定して適切に治療することが、痛みの改善と歯の寿命を守るために重要です。
違和感を感じたら我慢せず、早めに歯科を受診しましょう。