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こんにちは、白山です。
西宮市仁川駅の近くで、子供とお母さんの歯を治したり、地域のみんなの歯を予防するためにメンテナンスや矯正をしたりしております。
最近近くで友達と話すと顔を背けられている気がする…。
もしかして私の口から臭いがするのかな…。
営業がうまくいかない…。
先方が話を切り上げようとするのは、もしかして僕の口が臭いのかな?
こういう悩みをお持ちの方は、実は多いと聞きます。
あるデータでは、60%以上の人が自分の口臭を気にしているそうです。
あなたはどうですか?
今、口臭というのは一つの病気と捉えられていて、口臭をケアするためにさまざまなアイテムが薬局などに売られています。
しかし、それは本当にあなたの口臭に効くのでしょうか?
まずはあなたの口臭はどういうタイプか、調べてみませんか?
敵を倒すには、まず自分を知ること。
さあ、まずは口臭の起こり方を調べてみましょう。
口臭の5グループ
口臭は、大きく次の5種類に、分類されます。
①もともとの口臭
②飲食物などによる口臭
③ストレスによる口臭
④心理的口臭
⑤病的口臭
言葉だけではなかなか意味が伝わりにくいかもしれません。
ひとつひとつ深堀していきましょう。
1、もともとの口臭
起床時や、空腹時に、臭うことがあります。
これは口の中が乾くと、唾液の中の悪臭物質が蒸発し吐く息に混じるため、臭いがきつくなります。
つまりだれもがある程度の悪臭物質は持っているのです。(もちろん個人差はあります。)
生理的口臭の予防法としては、『いかにこの悪臭物質が外に出ないようにするか』がポイントになります。
ちなみに女性の場合、生理時やその前後の、ホルモンバランスの不調により、口臭を感じるときがあります。
先ほども書いた通り、口の中が乾燥すると口臭が出やすいので、鼻呼吸を心がけることも大切。
また、こまめに水分をとるようにすれば、口の中が潤うため、細菌が繁殖しにくくなります。
もし口の中が乾いてしまうのが、唾液の生産量の減少の場合は、しっかり噛んで食事をするように心がけましょう。
また、耳やあごの下あたりを優しくなでたり、ガムを噛んだりすることで、唾液の分泌をよくすることができます。ガムには、一時的に口臭を抑える効果も期待できます。
舌苔の除去も大切です。1日1回舌ブラシを使ってケアを行いましょう。鏡で見ながら、ブラシで汚れをこすり取ります。
舌苔は舌の奥に多くあるので、念入りに奥を掃除します。このとき息を止めると、吐き気を抑えることができます。
ただし舌をこすりすぎると必要な舌苔までこそぎ取ってしまうため、注意が必要です。
痛くなってきたらすぐにやめましょう。
2、飲食物などによる口臭
①ニンニク・ニラ・ネギ・たくあんなどの食べ物
②飲酒・喫煙など
こういう臭いの強いモノを摂取するともちろん口臭につながります。
これは口に残った悪臭物質が臭いを放っているというだけでなく、悪臭物質の成分は、胃の中で消化されて、体内に取り込まれます。
胃や腸にこの物質が残っている時に消化器官を通じて、臭いが口まで登ってくることはよくあります。(便秘の時は口から汚物のにおいがすることがあるそうです。)
またそれだけではなく体内に取り込まれた後、血液を介して全身を循環し、肺を経由して、呼吸とともに吐き出されます。
つまりこの場合は、口の中をきれいにしていても、臭うことがあります。
3、ストレスによる口臭
唾液が出にくくなる原因として、ストレスというものが考えられます。(唾液が出にくいと口が乾き、口臭につながることはもう知っていますよね?)
ストレスを感じている時…つまり緊張している時の唾液の分泌量は、リラックス状態の時より、3割ほど減るといわれています。
ストレスを感じている時は、リラックスしている時とは違う場所で唾液が作られるため、そもそも唾液の成分が違います。
理由は割愛しますが、ストレスを感じている時はドロドロとしたねばっこい唾液にが少量出ることになります。
逆にリラックスしている時はさらさらの唾液がたくさん出ることになります。
あなたの実体験としてもこの感覚は分かってもらえるのではないでしょうか?
もちろんこの2パターンだと、緊張している時のほうが口は早く乾きますから、口臭につながるということですね。
4、心理的口臭
特に口臭がなくても、自分が口臭を発していると思いこんでいるだけということもあります。
一般的に、「心理的口臭症」と呼ばれています。
実際は、口臭などなく、周りの人も気にしていないのに、本人だけが強く意識している状態を言います。(難しいことにそれがストレスとなって、本当に口臭が起こることもあります。)
治療や対策はかなり難しいです。
自分がそう思ってしまっているので、周りがいくら大丈夫と声をかけても、気を使われているだけと感じます。
精神安定剤を処方されることが多いと思いますが、とにかく自分の信用できる家族、恋人が大丈夫と太鼓判を押したら信用する、という癖をつけておくことが大切かもしれませんね。
一方で、口と鼻はつながっているため、鼻は常に臭いにさらされているため、慣れが生じて実際に口臭があるのに自分では気づかない場合もあるのです。
気にしすぎて「自分は口臭がきついんだ…」と思い込むことは良くないことですが、自分の口臭は気づきにくいという事実は頭に入れておいたほうがいいでしょう。
5、病的口臭
ちょっと怖い名前ですねw
でも大丈夫!あともう少しで終わりなので怖がらず行きましょう。
口の中や、全身の病気が原因で、起こる口臭です。
いわゆる口臭のほとんどは、この病的口臭と言ってもいいでしょう。
いくつか有名どころと、その特徴的な臭いを記載していきます。
歯周病
未治療の虫歯の放置 → 卵が腐ったような臭い
呼吸器系
(肺癌、肺腫瘍)
消化器系
(胃癌、食道気管)
耳鼻咽喉系 → タンパク質の壊疽臭
(扁桃炎、咽頭膿瘍、咽頭癌) (食べ物が腐ったような匂い)
咽頭、気管支、肺のカンジタ感染 → 甘いにおい
糖尿病 → アセトン臭(揮発性の薬品臭)
肝硬変、肝臓癌 → アンモニア臭
トリメチルアミン尿症 → 魚臭
口臭をどう治療するか
口臭には、以上の原因が考えられます。
そして『治療』が必要だと考えられるのは、病的口臭です。
口臭は、口腔環境や、病気の悪化のサインになることも、あります。
ほとんどの場合は、口腔内環境・疾患の治療をすれば、口臭は改善されていきます。
それぞれに合った治療機関でしっかり治療しましょう。
(8割以上は口の中の問題によることなので、臭いの判別ができずどういう病気か分からなかったら、とりあえず歯医者さんに行きましょう!)
他の、『もともとの口臭』『飲食物による口臭』『ストレスによる口臭』『心理的口臭』は治療というものは存在しないかもしれません。
ただ予防することは可能です。
①口が乾かないようにすること
②気にしすぎないこと
これだけで大丈夫です♪
ちなみに口臭の原因を調べる検査の1つに、ガスクロマトグラフィーというものがあります。
これは、機械で口の中の臭い成分を数値化して調べる検査法です。
ガスクロマトグラフィーでは、口の中の細菌が出す硫化水素や歯周病菌のメチルメルカプタン、内臓疾患などがあるときに出るジメチルスルフィドという、口臭の原因となる3つのガスを分析します。
1つでも基準値を超えた場合は、口臭ありと判定されます。
それぞれに応じて医療機関への紹介があると思いますので、指示に従ってくださいね。
健康機器メーカーなどから、自分の口臭を手軽に計測できる機械も発売されています。
しかし、あくまで一つの目安だと、思ってください。
まとめ
口臭を抑えるには、基本的には、食事をした後、なるべく早めにブラッシングをすることです。
ブラッシングできないときは、うがいなどで食べ物のカスを、なるべく口の中から、除去してあげることです。
食事は早食いをしないで、なるべく長く、多くの回数かんで、唾液の分量を増やしてあげましょう。
食事中、食後に、水分を多く摂取するのもいいでしょう。
とにかく口を乾かさないようにすることが大事ですね!
朝起きたら、とりあえず水を飲みましょう。
うがいの時に、殺菌力のあるうがい薬を使用するのも、一つの方法です。
あなたの人生が口臭で悩みませんように。
また別のブログでも様々な歯の内容を発信しているので、よかったらそちらもご覧ください。