ブログ
Blog
Blog
こんにちは、白山です。
西宮市仁川駅の近くで、子供とお母さんの歯を治したり、地域のみんなの歯を予防するためにメンテナンスや矯正をしたりしております。
歯を抜くということはあなたにとって一大事です。
怖くて当然です。
体の一部を取るわけなので、そりゃ怖いです。
では今回なぜ怖いのか、一緒に考えてみませんか?
考えるのも怖いですが、理解し知ることで乗り越えることができる恐怖もあると思います。
なんで抜歯ってこんなに怖いんだろうか?
怖い理由を因数分解すると、
・痛いから、怖いなぁ…
・この後腫れるかもしれないんでしょ?
・イメージしづらいんだよなー
こんなところでしょうか。
この中で一つだけ異質なものが含まれていることはわかりますか?
『イメージできない』です。
どんなものでもそうですが、知らないものや自分のイメージできないものに人はとてもおびえます。
知らない景色を見に行くのは楽しいよ!?
などと反論もあるかと思いますが、その景色をあなたは知っています。
知っているけれど実際自分の目で確認したいから、『知らない景色を見に行く』という行動に移るわけですね。
ネタバレの力というやつです。
なので完璧に知らない場所に旅行に行く、ということは本来ありえないはずで、なぜあり得ないかというと、怖いからです。
逆にここまで話せば問題解決の方法は簡単ですよね。
知ればいいんです。
「そんなん分かってるし、いっぱいネットで見てるけど知れば知るほど怖くなるけど、その辺はどうなの!?」そんな声も聞こえそうです。
でも、それは順序立てて、知ってないから余計に怖いところだけをピックアップしちゃうんです。
今から、『通常の抜歯』、『親知らずの抜歯』、『根っこだけになった歯』の抜歯を最初の麻酔から最後の止血まで手順を書きます。
どうか途中で怖くなって読むのをやめず、最後まで知ってください。
実際の処置中に「今このあたりの処置まで進んでるから、次はこれだな」と分かっていると少しは恐怖心が薄れると思いませんか?
早速、通常の抜歯から行きましょう!
通常の抜歯
通常の抜歯とは、ある程度きちんと生えている歯を抜くこと、という定義になります。ざっくり言うと簡単な抜歯です。
きちんと生えていますから、少しの工夫で簡単に抜けます。
簡単に抜けるということは、
時間が早く終わる → 骨とか歯茎を触る時間が少ない → 痛くなる可能性が低くなる
なのである程度安心していい抜歯ですよ♪
では手順です。
① 麻酔
② ヘラのようなもの(へーベル)でグイグイっと歯を押します。
横方向や縦方向に押すことで、歯と骨をつなげている繊維を切ります。
この時にミシミシッやブチッみたいな音が鳴りますが、繊維が切れている音なので心配なしです!
③ 繊維がある程度切れたら、もうこの時点でグラグラと動いてきます。
患者さん自身が確認することはないと思いますし、麻酔が効いているのでわからないかも。
④ あとはグラグラしている歯に力をかけて取るだけ。
トングみたいな少し大きめの器具で歯を挟み込み、右へ左へとゆっくり力をかけます。
残りの繊維を切っていっている処なので、先生が右に力をかけたらあなたは少し左に、先生が左に力をかけたらあなたは少し右に力をかけて、先生の力に抵抗する感じでやると早く抜くことができますよ!
⑤ 抜けた後は、歯が欠けていないか、感染していないかなどを確認するために、スプーン(鋭匙)のようなもので抜いた穴を触ります。
感染しているときは膿が入った袋がありますので、鋭匙でこりこり触ります。ちょっと気持ち悪いかな。
でも大丈夫!この段階ということは、もう歯は抜けてます!
⑥ あとは止血するだけです。
ガーゼを丸めたものが口の中に入りますので、ギュッと噛んでガーゼを出血しているところに押し付けてしまいましょう。押し付けることで出血は止まります。
(血がにじんだところとか、ティッシュで押さえませんか?あの要領です。)
これで終わりです。お疲れさまでした。
言い方は少し変かもしれませんが、
『地面に生えたまっすぐな大根を引き抜いていくイメージ』です。
今回は通常の抜歯のやり方だけ記載しました。
後残りは『親知らずの抜歯』と『根っこだけ残った歯の抜歯』です。
正直言うとこの二つは痛くなりやすいです。
さあ、次の記事でどういう方法を取るのか読んでいきましょう!
また別のブログでも様々な歯の内容を発信しているので、よかったらそちらもご覧ください。