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しらやま歯科クリニック

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歯石はなぜ取ったほうが良いの?前編

こんにちは!

宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。

虫歯を治療したり、子供の歯を治したり、矯正したりしています。

歯石の除去はとても大切です。

このことに異論はないはずです。

しかし、なぜ取ったほうが良いのでしょうか?

このことについて、今回は書いてみようと思います。

 

では、そもそも歯石とはいったいなんなのでしょうか?

 

歯石とは

お口の中で歯の周りにつく石のようなものです。

プラークが唾液の中のカルシウムやリンなどのミネラル成分と結びついて石のように固くなったものを歯石と言います。

歯垢(プラーク)のうちは自分の歯磨きで取り除くことができますが、歯石になると歯医者で専用の器具で取り除く必要があります。

 

歯石はなぜ取らないといけないのか?

歯石自体は石なので悪いものではありません。

ですが、歯石は軽石のように小さな穴が空ていて、そこを住みかに細菌が繁殖し、毒素を出します。

その毒素が歯茎を腫らしたり、歯の周りの骨を溶かす歯周病の原因になります。

つまりこの細菌とは、歯周病菌のことですね。

歯石の中の細菌は歯磨きなどでは取れないので、歯石ごと細菌を取る必要があります。

そして歯周病は糖尿病、心臓病、脳卒中、慢性腎疾患、肺炎、骨粗しょう症、癌および早産などの合併症を伴うことがあります。

そのため歯石を取り除き、歯周病を改善することは歯だけでなく体にとってとても重要なことなのです。

しかもその歯石の周りにはたくさんの血管があります。

血管があるということは、歯周病菌がその血管に入り込んでしまう可能性があるということです。

血管に乗って、全身に歯周病菌が回ってしまうことを想像してみて下さい。

ぞっとしますね…。

 

 

なぜすぐにプラークが歯石になってしまうのか

歯は食事をする度に表面のミネラル成分であるカルシウムやリンが溶け出して脱灰しまいます。

しかし、唾液の中にあるミネラル成分によって元に戻ります。

このことを再石灰化といいます。

このように唾液の中には歯が虫歯にならないように、大量のミネラル成分(歯石のもと)が含まれています。

だから、プラークが残っていると48時間で歯石になってしまうのです。

歯を治すための物のはずが、歯を壊す歯周病菌の住処になってしまっているというのはなんとも悲しいことですね。

歯石はいつ取ればいいのか、方法、費用

3ヶ月に1度定期検診時におすすめ

歯周病の進行程度が初期の方で、ブラシの状態もいい方は3ヶ月に1度でいいです。

短い期間で定期的に歯石を取っている方は歯石も柔らかく、1回で全ての歯石を取り除くことができます。

方法:歯石は超音波の振動を与えながら歯石を粉砕して除去して行きます。特に歯茎の上の柔らかい歯石は比較的簡単に取れます。

費用:保険診療3割負担の方で3000円程度です。

 

もう少し歯周病が進んでいる方は、

何週か連続で通院することで一気に取ってしまうか、

毎月ちょっとずつ改善していく形で歯周病のケアをしていきます。

 

このプランについてはその方の状況とその方のプライベートの状況を

同時に照らし合わせて、

決めていくことになります。

赤ちゃんの歯石は取った方がいいのか

赤ちゃんの下の前歯の裏に歯石が付くことがあります。

この歯石は無理して取る必要はありません。

赤ちゃんのお口の中には歯周病菌がいないので、

歯石ごと磨いて、あげればいいのです。

もちろん、この歯石は良いモノではありませんから、

赤ちゃんが協力的で取れるようであれば取ってあげてもいいのでしょう。

大人でも白っぽい歯石はそこまで心配しなくても大丈夫です。

歯石の色が黒に近づくと、

歯周病菌がたくさん潜んでいることになります。

最後に

次は歯石を取った後に、

どういうことが起こりがちか、という点に関して書いていきますね。

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