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こんにちは!
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、子供の歯を治療したり、矯正したりしています。
歯茎はお肉の部分なので、ほかの体と同じように腫れることがあります。
特に歯茎のあるお口の中はばい菌でいっぱいです。
そうです。
腫れるというのは、ほとんどお肉の部分に何らかの形でばい菌が入ってしまって
起きる現象のことです。
つまり、歯茎は体の中でも特に腫れやすいところなのです。
その腫れた歯茎はなぜ起きるのか。
そして、腫れたときにはどうしたらいいのか。
このあたりについて、今回は記事にしていこうと思います。
奥歯が腫れる原因は6つあります。
そのうち90%は初めの3つが原因です。
歯茎が大きく腫れることがあるので腫れが強い時には抗生物質や痛み止めをのんで
一時的に腫れを抑え、
その後に治療を行います。
また、後の3つは原因がわかりにくいため、精密な検査が必要です。
つぎにこの3つの原因について解説していきましょう。
歯の神経が死んでしまうと根の先に膿の袋ができます。
これを根尖病巣と言います。
この根尖病巣が大きくなり、中に膿が溜まってくると
歯茎が大きく腫れることがあります。
他に噛んだ時の痛みや、歯が浮くなどの症状が出ます。
特に奥歯は前歯より根が多かったり、
複雑な場合が多く、歯の根の治療した歯でも根尖病巣ができる場合があります。
歯の根の治療が必要です。
細菌に感染してしまった歯の根の中を消毒し、
根尖病巣が小さくなるようにします。
感染根管治療では治らない場合には
歯の根の先の一部と膿の袋を外科的に取り除く歯根端切除術を行います。
外科的に行うということはつまり
手術ということです。
歯が一本感染したからというだけで手術になるなんて
びっくりされるかもしれませんが、
実はよくある話なのです。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなったり、
歯の周りの骨を溶かします。
そこに膿が溜まり歯茎が腫れます。
歯茎を押すと膿が出たり、
歯がグラグラと揺れることがあります。
奥歯は噛む力が強く加わったり、
歯垢が残りやすかったりして歯周病が進行しやすい場所です。
何度も解説していますが、
この骨が溶ける過程で一番怖いのは、
【全く痛みがないこと】です。
こんな強固な歯をグラグラさせるほどの威力がある病気、症状なのに
痛みなく進行するなんて
恐怖でしかありません。
基本的な治療としては、
これ以上骨が溶けないように
ばい菌の除去をしていくことになります。
その手段としては、
歯磨きや歯科医院によるプロの清掃です。
でも大きく骨を失ってしまった場合、
この骨をもう一度取り戻すことは
自然治癒ではほぼほぼ不可能です。
もし治療で治すとするならば、
骨を再生させる歯周組織再生療法を行います。
歯茎が腫れる場合は歯周ボケットが5mm以上の状態です。
歯周ポケットが深いと中に溜まった歯垢を歯磨きでは取り除くことができません。
歯周組織再生療法を行うことによって溶けた骨を回復させ、歯周ポケットを浅くします。
親知らずが横向きになっていたり、
歯茎が覆っていると歯垢が溜まり歯茎が腫れます。
親知らずは近年は真っ直ぐ生えている人は少なく、
横向きや斜めに生えています。
そのため親知らずの周りの歯垢が歯ブラシでは落とすことができず、腫れることがあります。
親知らずはその独特な形態や生え方、
そしてそもそも生えている場所が奥であるということから
通常の歯よりも
ずっとややこしい腫れ方をする上に
とても腫れやすいという何とも困った特徴を持ちます。
親知らずの腫れは繰り返すことが多く、
できるだけ早めに抜歯をしたほうがいいです。
特に女性の方は妊娠などのときには抜歯が難しくなる時があります。
周囲の歯の歯周病や虫歯などを考えると20歳前後での抜歯をお勧めします。
虫歯で歯に穴が開くと繊維性の食べかすがつまり、
歯茎を圧迫し、
歯茎が腫れることがあります。
奥歯は食べかすが詰まりやすく、
高齢者や子供の場合気づかずに大きく歯茎が腫れることがあります。
虫歯の治療が必要です。
そもそもシンプルに虫歯の治療は必要です。
ただし、長期間食べかすが入り続けていた部分は
歯の周りの骨も下がっている場合があるので、
上でも説明したような歯周組織再生療法が必要になる場合もあります。
虫歯の放置は歯だけでなく、
歯の周りに悪い影響を及ぼすことがありますので、歯医者での定期検診は必要です。
ブリッジとは歯を失った部分を前後の歯で繋ぐ方法です。
歯を失った部分の歯茎や骨が盛り上がり、
ブリッジに食い込んで歯茎が腫れることがあります。
10年以上問題のなかったブリッジが急に腫れてくることもあり、原因は不明です。
起きる可能性は少ないですが、
ブリッジが入っている人は要注意かもしれません。
ブリッジの状態が良ければ
歯茎に食い込んでしまったブリッジの下を切断します。
また、虫歯になっていたり、劣化しているブリッジであれば、
歯茎にあったブリッジにやり直します。
歯が割れるというのはなかなかなじみがない方が多いかもしれません。
もしかすると、ぶつけて割るならまだイメージできるかもしれません。
でも実際に多いのはそうではありません。
自分の咬む力で歯を割ってしまうのです…!!
神経のない歯や、歯ぎしりや食いしばりが強い方は歯が割れてしまうことがあります。
割れた亀裂から細菌が入り、歯茎が腫れることがあります。
歯が割れて亀裂が小さい場合には接着剤で固定し、
歯にかぶせ物をして亀裂から細菌が入らないようにします。
とにかく歯の中に細菌が入ってしまうのを防ごうというわけですね。
しかし大きく割れてしまった場合は
この最近の通過を止めることができないため
多くの場合、歯を抜く必要があります。
歯ぎしりによる歯への影響と
歯ぎしり用マウスピースの作成が必要になります。
奥歯は前歯にくらべ
歯磨きの時に歯垢が残りやすい場所です。
そのため歯周病や虫歯が進行し、
歯茎が腫れる原因となるのです。
毎日の丁寧な歯磨きも重要ですが、
磨きにくい奥歯は歯医者で定期的にクリーニングを行うことで防ぐこともできます。
奥歯には体重と同じくらい強い力がかかります。
そのため歯が揺さぶられ歯周病が進行しやすかったり、
歯が割れるということも起こります。
また、歯ぎしりが強い方などは詰めたものが取れてしまったり、
セラミックが割れてしまうこともあります。
必要であれば歯ぎしり用マウスピースを使う必要があります。
前歯が虫歯になればほとんどの方はすぐに歯医者に行きます。
目に見えてピンチが分かりやすいですし、
何より前歯が黒い状態は気になりますよね。
奥歯が虫歯になっても治療が後回しになってしまうことがあります。
虫歯は痛みがなくても進行し、
物が詰まって歯茎が腫れたり、
神経が死んでしまい、
根の先に膿が溜まって歯茎が腫れることもあります。
親知らずが斜めに生えていると
歯垢が溜まって歯茎が腫れることがあります。
親知らずは抜かなくても腫れ、
抜いても腫れてしまうことがあります。
できれば早めに抜いておいたほう周りの歯に悪い影響がなくて済みます。