ブログ
Blog
Blog
こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町2ー4ー13で歯医者をしているしらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、子供の矯正をしたりしています。
顎関節症をお持ちの方はいますか?
顎関節症はしんどいですよね。
さて、その顎関節症は一生付き合っていく、関節痛になる可能性が高いのですが、どのようにすれば軽減できるのでしょうか?
では本題です。
一番最初に意識したのは、**「食べるものを選ぶ」**ということでした。顎関節症の人にとって、固い食べ物や、口を大きく開けないと食べられないものは天敵です。
具体的には:
フランスパン
スルメ
おせんべい
大きいハンバーガー
厚切りのステーキ
これらはしばらく避けました。代わりに、柔らかくて食べやすいもの、たとえば煮物や、薄くスライスしたお肉、スープなどを中心に。
特に顎が痛む時期は、「顎を休める」ことが最優先です。「噛めるけど痛い」を我慢して食べるのは悪化のもと。無理せず、口に優しい食事にシフトしました。
つい無意識にやってしまうのが「あくび」や「大笑い」。これが意外と危険なんです。
特にあくびは無意識なので、思いきりガバッと口を開けてしまいがち。これが顎の関節に負担をかけてしまいます。
そこで私が心がけているのが、「手で顎をサポートしながらあくびする」こと。顎の関節のあたりをそっと押さえながらあくびをすると、口が必要以上に開かないように調整できます。
また、大笑いしそうなとき(楽しいけど顎に悪い!)も、なるべく「口角だけで笑う」ようにして、顎の開閉を抑えています。
意外と多いのが、「いつも同じ側で噛んでいる」というパターン。私も、気づけば右側ばかりで咀嚼していました。
これが顎の歪みや痛みの原因になることもあるそうです。片方の筋肉だけ使い続けると、左右のバランスが崩れてしまうんですね。
それからは、意識的に「両側で交互に噛む」ことを習慣にしました。最初はちょっと違和感がありましたが、慣れてくると自然にできるようになります。
意外かもしれませんが、ストレスも顎関節症の原因や悪化要因になることがあるんです。
人は緊張すると無意識に歯を食いしばるクセが出ます。仕事中や寝ているときにグッと奥歯に力を入れてしまうと、それだけで顎にかなりの負担がかかります。
私はこの「食いしばり」を減らすために、以下のようなことを取り入れました:
リラックスできる音楽を聴く
湯船にゆっくり浸かる
寝る前に深呼吸をする
無理に頑張りすぎないよう心がける
また、日中に「ふと気づいたら歯を食いしばってる!」ということがよくあったので、「上下の歯は軽く離す」という意識も持つようにしています。
これはかなり大事です。猫背や前かがみ姿勢になると、頭が前に出て、顎にも不自然な圧力がかかってしまいます。
特にスマホやPC作業のときに要注意。
画面の高さを目線に合わせる
長時間同じ姿勢を続けない
肩の力を抜いてリラックスする
これだけでも顎への負担がグッと減ります。
ちなみに私は、仕事中に「タイマーを30分ごとに設定」して、こまめに立ち上がってストレッチしたり、姿勢をチェックするようにしています。
寝ているときの歯ぎしりや食いしばりは、自分ではコントロールできません。私もあるとき、歯医者さんに言われて初めて「寝てる間にものすごく食いしばってますよ」と気づきました。
そこで勧められたのが「マウスピース」です。寝るときに装着することで、顎関節や歯へのダメージを軽減してくれます。
最初はちょっと違和感がありましたが、1週間もすると慣れました。今ではこれがないと不安なくらい。顎の痛みもかなり軽減されて、私にとっては救世主でした。
よくしゃべった日や、よく噛んだ食事のあとは、顎も疲れています。そんなときは、**意識的に「顎を休ませる時間」**をとるようにしています。
テレビを観ながら、口を閉じて静かに過ごす時間。お茶を飲みながらリラックスする。そんな何気ない時間も、顎には大切な休息です。
顎関節症は、日々のちょっとしたクセや生活習慣が原因になることが多い症状です。でも逆に言えば、小さな意識の積み重ねで、症状を和らげたり、悪化を防ぐことができるということでもあります。
今回ご紹介した7つの習慣は、どれも私自身が取り入れて効果を感じたことばかりです。完璧にやらなくても、できるところから少しずつ始めてみてください。
「なんとなく顎が痛い」「口が開けにくい」と感じたら、まずは体からのサインに耳を傾けて、早めに対処してあげましょう。
顎も、ちゃんとケアすれば応えてくれます。今日から、あなたの顎にも優しくしてあげてくださいね。