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しらやま歯科クリニック

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歯を守るための生活習慣は?

こんにちは。

兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。

虫歯を治したり、子どもの矯正をしたりしています。

歯を守るための生活習慣

〜今日からできる、未来の笑顔を守る習慣〜

「歯は年齢とともに弱くなっていくもの」と思っていませんか?
確かに加齢とともに歯ぐきは下がりやすくなりますが、日常の習慣しだいで80歳でも自分の歯を保つことは可能です。
むしろ、歯の寿命を縮める原因の多くは“生活習慣”に隠れています。

今回は、歯を守るために日常生活で心がけたい習慣を、予防歯科の視点から解説します。


1. 毎日の歯磨きを「時間」ではなく「質」で

ポイント

  • 1日2〜3回、1回あたり3分以上が目安

  • 歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に当てる

  • 力を入れすぎない(ペンを持つような握り方)

間違いやすい習慣

  • 磨く回数は多いけれど、磨き残しが多い

  • 力を入れてゴシゴシ→歯ぐきを傷める

  • 奥歯や裏側を雑にしてしまう

コツ

  • 「右上奥→右下奥→左下奥→左上奥」の順番など、固定ルートで磨く

  • 鏡を見ながら行うと磨き残しが減る

  • 夜の歯磨きは特に丁寧に(就寝中は唾液が減り虫歯菌が活発になるため)


2. 歯間清掃を習慣にする

歯ブラシだけでは、歯と歯の間のプラーク(細菌の塊)は約6割しか除去できません
残りの汚れを取るには、デンタルフロスや歯間ブラシが必要です。

  • フロス:歯と歯の間が狭い方、若い方におすすめ

  • 歯間ブラシ:歯ぐきが下がって隙間がある方におすすめ

習慣化のコツ

  • 毎晩の歯磨き後に必ず使うルールを作る

  • 洗面台だけでなくリビングにも置き、テレビを見ながらでもOK

  • 最初は1日おきでも良いので、とにかく続ける


3. 食生活の工夫で虫歯を防ぐ

虫歯菌は、糖分をエサにして酸を作り、歯を溶かします。
ポイントは「糖を取らない」よりも**“だらだら食べない”**ことです。

具体的な習慣

  • 間食は1日1〜2回まで

  • 甘い飲み物(ジュース・缶コーヒー・スポーツドリンク)は特に注意

  • 甘い物を食べるなら食後すぐにまとめて

  • 水分補給は水かお茶が基本


4. 噛む習慣で歯と顎を強くする

しっかり噛むことで唾液が分泌され、虫歯予防になります。
また、顎の筋肉や骨の発達にも関係します。

噛む力を育てる食品例

  • ごぼう、れんこん、にんじんなど根菜

  • 玄米や雑穀米

  • するめや小魚

NG習慣

  • 柔らかい物ばかり食べる

  • 食事時間が短い(5分以内など)


5. 睡眠とストレス管理

「睡眠と歯?関係あるの?」と思うかもしれませんが、大いに関係します。
睡眠不足やストレスは免疫力を下げ、歯周病の進行を早めます。
また、ストレスは歯ぎしりや食いしばりの原因にもなります。

習慣

  • 睡眠は毎日6〜8時間確保

  • 寝る前のスマホ時間を減らす

  • 強い歯ぎしりがある場合はマウスピースを使用


6. 定期的な歯科メンテナンス

どんなに丁寧に磨いても、自宅ケアだけでは落とせない歯石やバイオフィルムがあります。
歯科医院での定期検診とクリーニングは、“自分では落とせない汚れ”をゼロにする時間です。

理想的な頻度

  • 3〜6か月ごと

  • 虫歯・歯周病のリスクが高い人は2〜3か月ごと


7. 禁煙と節度ある飲酒

タバコは歯周病の最大のリスク因子のひとつです。
血流を悪くし、歯ぐきの炎症を隠すため、気づいたときには重症化していることもあります。

飲酒も大量・長期になると、歯や口腔粘膜の健康に影響します。
特に甘いカクテルやチューハイは虫歯の原因になりやすいです。


まとめ:歯を守る生活習慣チェックリスト

  • 毎日の歯磨きは時間よりも質を意識している

  • フロスまたは歯間ブラシを使っている

  • 間食や甘い飲み物をだらだら取らない

  • よく噛む食品を取り入れている

  • 睡眠時間を確保し、ストレスをためすぎない

  • 定期的に歯科検診を受けている

  • 喫煙していない、または減らす努力をしている


歯を失う原因のほとんどは「虫歯」と「歯周病」です。
そしてこの2つは、ほぼすべて生活習慣で予防できます。

「歯の健康=体の健康」です。
今日からできる小さな習慣を積み重ねて、10年後、20年後も自分の歯でおいしく食事ができる未来を作りましょう。

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