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こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。虫歯の予防や治療、子どもの矯正など、地域の皆さんの口腔健康を支えるために日々診療をしています。
前回は虫歯予防の王道成分「フッ素」についてお話ししました。今回の第2弾では、甘味成分として親しまれながら、虫歯予防にも効果的な キシリトール について詳しく解説します。
キシリトールは、白樺や樫などの樹木、またはトウモロコシの芯などから作られる天然由来の甘味料です。砂糖と同じくらい甘いのに、カロリーが低く、虫歯の原因となる酸を作らないのが特徴です。
キシリトールは口の中の虫歯菌(ミュータンス菌)に利用されにくいため、酸をほとんど生成せず、結果的に歯の脱灰を防ぐことができます。また、唾液の分泌を促す作用もあり、口腔内を健康に保つのに役立ちます。
キシリトールがどのように虫歯を防ぐのか、具体的には次の3つの作用があります。
酸の生成を抑える
通常、虫歯菌は砂糖を分解して酸を作り、歯の表面を溶かします。
キシリトールは菌に利用されにくく、酸が作られないため、歯を溶かすリスクが減ります。
プラーク(歯垢)の量を減らす
長期間キシリトールを摂取すると、口の中の虫歯菌が減少し、プラークの形成も抑えられます。
唾液分泌を促す
キシリトールを噛むことで唾液が分泌され、口の中の自浄作用が高まり、再石灰化が促進されます。
子ども
おやつやガムに含まれるキシリトールで虫歯予防ができます。
甘みがあるので、歯磨き嫌いの子どもにも取り入れやすいです。
大人
甘いものをよく食べる方や、口臭が気になる方にも有効。
ガムや歯磨き粉で気軽に日常生活に取り入れられます。
高齢者
唾液の分泌が減る方にもおすすめです。
キシリトールの摂取で唾液を促し、口腔内の環境を整えます。
キシリトール入りの歯磨き粉は、単に甘味を加えるだけでなく、歯の健康を守る働きがあります。
虫歯菌の活動を抑制
歯磨き中に口の中に長く留まることで、虫歯菌の活動を減らします。
唾液と組み合わせた再石灰化効果
キシリトールが唾液の働きを助け、歯の表面のミネラルを補います。
継続的に使用することがポイント
一度だけの使用では効果は限定的です。
毎日の歯磨きに取り入れることで、口腔内環境が徐々に改善されます。
キシリトール入りの歯磨き粉を使用
フッ素入りと組み合わせると、虫歯予防効果がさらに高まります。
キシリトールガムやキャンディで補助
食後や間食後に噛むことで、唾液分泌が促され、口の中が中和されます。
量とタイミングに注意
子どもは1日あたり5〜10gを目安に。
成人も1日10g程度が効果的とされています。
過剰摂取で下痢の可能性
キシリトールは体内で吸収されにくく、大量に摂取するとお腹がゆるくなることがあります。
適量を守ることが大切です。
ガムやキャンディだけに頼らない
歯磨き粉での使用や、日常のブラッシングが基本です。
混合成分に注意
キシリトール配合でも糖分が入っているものは、効果が減ることがあります。成分表を確認しましょう。
フッ素とキシリトールは、相乗効果で虫歯予防を高めます。
フッ素が歯を強くする
キシリトールが菌の活動を抑える
この2つを組み合わせた歯磨き粉を使うことで、虫歯リスクをさらに減らすことができます。特に子どもや虫歯になりやすい方にはおすすめです。
キシリトールは甘みを楽しみながら虫歯予防ができる、日常に取り入れやすい成分です。
虫歯菌が酸を作るのを抑える
プラークの量を減らす
唾液分泌を促し、再石灰化を助ける
毎日の歯磨きや、食後のガム・キャンディで取り入れるだけで、歯を守る力がぐんとアップします。
兵庫県西宮市仁川町のしらやま歯科クリニックでは、キシリトールの効果や歯磨きの工夫について、年齢に合わせたアドバイスも行っています。虫歯予防や口腔ケアに関する相談は、ぜひお気軽にお越しください。
院長 白山智也
しらやま歯科クリニック(西宮市仁川町)
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✅ 次回は第3弾 「CPP-ACP(ミネラル補給で歯を強く)」 を作成します。