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こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。虫歯の予防や治療、子どもの矯正など、地域の皆さんの口腔健康を支えるために日々診療をしています。
今回のシリーズ第3弾は、最近注目されている歯の再石灰化をサポートする成分 CPP-ACP についてです。「歯を強くしたい」「虫歯を予防したい」と思っている方に特におすすめの成分です。
CPP-ACPは、Casein Phosphopeptide–Amorphous Calcium Phosphate の略で、日本語では「カゼインホスホペプチド-アパタイト」と呼ばれることもあります。
CPP(カゼインホスホペプチド):牛乳由来のたんぱく質で、カルシウムやリンを歯に届ける役割
ACP(アモルファスカルシウムリン酸):歯の再石灰化に必要なミネラル成分
この2つが組み合わさることで、歯の表面にミネラルを届け、虫歯になりにくい強い歯を作ることができます。
CPP-ACPは、歯の健康に対して次のような効果があります。
再石灰化の促進
歯の表面のエナメル質が酸で溶け始めても、CPP-ACPがミネラルを補い、修復を助けます。
虫歯菌の酸による溶解を防ぐ
プラーク内の酸を中和し、歯を溶かすリスクを減らします。
知覚過敏予防にも効果
ミネラルが象牙細管を覆うことで、冷たいものや熱いものにしみる症状を和らげます。
子ども
永久歯が生え始める時期に使用すると、歯を強化し虫歯リスクを減らせます。
フッ素と併用することで、より高い予防効果が期待できます。
大人
虫歯や知覚過敏に悩む方、歯のエナメル質が薄くなっている方におすすめです。
高齢者
歯の摩耗や唾液の減少による虫歯リスクが高い方にも有効です。
入れ歯使用者やドライマウスの方も、口腔内環境を整える補助として役立ちます。
CPP-ACP入りの歯磨き粉は、日常的に取り入れることで次のような効果が期待できます。
歯を強化し、虫歯になりにくくする
歯の表面にミネラルを補給し、酸に対する耐性を高めます。
初期虫歯の進行を抑制
小さな虫歯の段階で歯の再石灰化を促進するため、自然に修復される可能性があります。
知覚過敏や歯の透明感改善
象牙細管を覆うことで刺激を和らげ、歯の表面が滑らかになるため見た目も整います。
CPP-ACP入り歯磨き粉を使用
フッ素入りの歯磨き粉と併用することで、虫歯予防効果がさらにアップします。
歯磨きのタイミング
食後や寝る前に使用することで、歯にミネラルを効率よく届けることができます。
継続が大切
一度の使用では効果が限定的です。
毎日の歯磨きに取り入れることで、歯の強さを維持できます。
牛乳由来の成分を含むため、牛乳アレルギーの方は使用を避ける必要があります。
フッ素や他の虫歯予防成分と併用しても安全ですが、過剰摂取は避けましょう。
歯磨きだけでなく、規則正しい食生活や唾液分泌の維持も重要です。
フッ素:歯を強くする
キシリトール:虫歯菌の酸生成を抑える
CPP-ACP:ミネラル補給で再石灰化をサポート
この3つを組み合わせることで、虫歯予防の効果が最大化します。特に子どもや虫歯になりやすい方にはおすすめです。
CPP-ACPは、歯の健康を守るための頼もしい味方です。
再石灰化を促進し、歯を強くする
初期虫歯の進行を抑える
知覚過敏の症状を和らげる
日常の歯磨きにCPP-ACP入り歯磨き粉を取り入れるだけで、虫歯になりにくく、丈夫で健康な歯を保つことができます。
兵庫県西宮市仁川町のしらやま歯科クリニックでは、CPP-ACPを含む歯磨き粉の選び方や使い方、年齢に合わせた予防法のアドバイスも行っています。歯の強化や虫歯予防に関心のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
院長 白山智也
しらやま歯科クリニック(西宮市仁川町)
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✅ 次回は第4弾 「ハイドロキシアパタイト(歯の表面を修復)」 を作成します。