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こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。虫歯を治したり、子どもの矯正をしたり、毎日小さな歯のお悩みに寄り添っています。
今回は、子どもたちの虫歯予防と、保護者の方が行う「仕上げ磨き」についてお話しします。小さい頃からの習慣が、将来の歯を守る大きな力になるのです。
子どもは大人に比べて虫歯になりやすい傾向があります。その理由はいくつかあります。
歯のエナメル質がまだ薄い
乳歯は柔らかく、酸に弱いため、虫歯になりやすいのです。生えたばかりの永久歯も同じで、注意が必要です。
おやつや甘い飲み物の影響
砂糖は虫歯菌の大好物です。おやつのあとに歯を磨かないと、虫歯のリスクが高まります。
歯磨きの習慣がまだ不十分
小さな手で自分だけでしっかり磨くのは難しいため、保護者の方の仕上げ磨きが重要です。
仕上げ磨きは、単に「歯をこすればいい」というものではありません。コツを押さえると、子どもも嫌がらず、効果的に磨くことができます。
子どもを安心させる
「痛くないよ」「上手に磨けたね」と声をかけながら磨くと、歯磨きが楽しい時間になります。親子のスキンシップにもなります。
小さなブラシで丁寧に
ヘッドが小さく柔らかい歯ブラシを使うことで、奥歯や歯の裏側まで届きやすくなります。
角度は45度で
歯と歯ぐきの境目にブラシを当て、軽く小さく動かすと、汚れがしっかり取れます。ゴシゴシ強くこする必要はありません。
磨く順番を決める
「上の前歯→上の奥歯→下の前歯→下の奥歯」と順番を決めて磨くと、抜けがなく丁寧に磨けます。
仕上げ磨きの時間は2〜3分
長すぎると疲れて嫌がってしまうことも。短くても、正しい順番で丁寧に磨くことが大切です。
仕上げ磨きだけでなく、歯科でのサポートも虫歯予防に効果的です。
フッ素塗布
フッ素は歯の表面を強くし、虫歯になりにくくする効果があります。定期的に塗ることで、乳歯も永久歯も守れます。
定期検診
虫歯の早期発見は、治療を小さく、痛みも少なくできます。磨き残しのチェックや、正しい歯磨きの指導も受けられます。
子どもは徐々に自分で磨く練習を始めますが、仕上げ磨きは小学校低学年くらいまでは必要です。完全に任せられるのは、だいたい小学高学年くらいになってからです。それまでは「自分磨き+仕上げ磨き」の二段構えで守ってあげましょう。
子どもの歯は、小さな努力で大きく守れます。毎日の仕上げ磨き、フッ素の活用、定期検診を組み合わせることで、虫歯リスクはぐっと減らせます。
私たちしらやま歯科クリニックでは、保護者の方への仕上げ磨きのアドバイスや、お子さんが楽しく通える環境作りを大切にしています。歯医者は怖いところではなく、「将来の歯を守るための味方」と思ってもらえるように心がけています。
次回は「大人の歯周病と、その予防法」についてお話しします。子どもだけでなく、大人の歯も健康で長持ちさせるためのヒントをお伝えします。楽しみにしていてくださいね。