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こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
ご家族や介護をされている方から、こんな悩みをよく伺います。
「母が認知症で、口を開けてくれないんです」
「入れ歯を触られるのを嫌がって、歯磨きが難しい」
「歯医者に連れて行きたいけど、暴れたらどうしよう…」
認知症の方にとって、お口のケアは非常に大切ですが、
ご家族にとっては大きな負担であり、不安も多いものです。
そこで今回は、認知症の方の訪問歯科について、
ご家族が安心して頼めるポイントや、訪問歯科の魅力をじっくりお伝えします。
認知症になると、次第に自分で歯磨きをする力が落ちてきます。
すると、虫歯や歯周病、入れ歯の不具合が進みやすくなります。
口の中の健康が損なわれると、
食べにくくなる → 栄養不足や体力低下
むせや誤嚥が増える → 誤嚥性肺炎のリスク
会話がしにくくなる → コミュニケーションの減少
と、生活の質(QOL)が下がってしまいます。
さらに、認知症の方は痛みや不快感をうまく伝えられないことも多く、
気づかないうちに口腔トラブルが進むことも少なくありません。
だからこそ、ご家族や訪問歯科のサポートが必要です。
「歯医者=通院」と思うと、認知症の方にとって大きなストレスになります。
しかし、訪問歯科ではご自宅や施設で、普段の生活環境のままケアが受けられます。
訪問歯科なら、
車いすやベッドに座ったままで診療可能
慣れた環境だから緊張や不安が少ない
ご家族や介護職の方と一緒にケアできる
というメリットがあります。
「歯医者に連れて行けない」というハードルが、ぐっと下がります。
認知症の方に訪問歯科を依頼する際、
ご家族が安心できるためのポイントを整理してみます。
急に口を開けさせず、声かけをしながら少しずつ
器具を見せたり触らせたりして慣れてもらう
「今日は少しだけ」「次回はもう少し」と段階を踏む
見慣れた人がそばにいることで、本人も落ち着きやすい
歯磨きや口腔ケアのコツを、その場で学べる
訪問歯科では、少しずつ口腔ケアを進めることができます
状態に応じて、清掃・入れ歯調整・簡単な治療から開始
月1回、週1回など、負担の少ない頻度でケア
定期的な訪問は、ご家族の「やらなきゃ」という心理的負担も減らします
訪問歯科では、ちょっとしたケアでも大きな変化があります。
「口の中がすっきりした」と、食欲が出る
義歯が合うと、笑顔で食事ができる
舌や唇の体操をすると、むせにくくなる
こうした小さな変化が積み重なると、
ご本人の生活の質も、ご家族の安心感も大きく変わります。
ご家族が訪問歯科を受けやすくするためにできることは、難しくありません。
「今日は少しだけ」から始める心構え
口腔ケアのコツを歯科医師・衛生士から教わる
食後のうがい・義歯の管理など、日常のサポート
疑問や不安はその場で相談
完璧にやらなくても大丈夫です。
大切なのは「気づいてあげること」と「専門家に相談すること」です。
訪問歯科では、ご家族にとっても安心のサポートがあります。
ご自宅・施設で安全にケアができる
医療保険・介護保険で費用負担も軽くなる
ご家族の介護負担を減らしながら、定期的に口腔ケア
口腔トラブルの早期発見ができる
「歯医者に行けない」「口の中が心配」という悩みを抱えたままにせず、
専門家に頼れる安心感があります。
口腔ケアは、ただ歯をきれいにするだけではありません。
食べる力を守る → 栄養と体力を守る
話す力を守る → コミュニケーションの楽しみ
笑う力を守る → 心の豊かさ
認知症の方でも、口腔ケアを通じて生活の質(QOL)を高めることができます。
それは、ご家族にとっても大きな安心につながります。
認知症の方のお口のケアは、
ご家族だけで抱え込む必要はありません。
訪問歯科なら、安心して頼める環境が整っています。
「口を開けてくれない」「歯磨きを嫌がる」と悩む方も、少しずつ改善できます。
お口の健康を守ることは、食べる喜び・話す楽しみ・笑顔を守ること。
そして、それはご家族との大切な時間を守ることでもあります。
どうぞ遠慮せず、訪問歯科を活用してください。
しらやま歯科クリニックは、ご家族とともに、安心で安全な口腔ケアをお手伝いします。