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こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
入れ歯治療や訪問歯科にも力を入れながら、地域の皆さまのお口の健康をサポートしています。
今回は「噛むと痛いけど虫歯じゃない」と訴えた70代の男性・Bさんのお話です。
検査の結果、原因はなんと「歯のひび割れ」でした。
年齢を重ねた方に多い“歯のひび”の症状と対処法を、分かりやすく解説していきます。
Bさんは、「右下の奥歯で噛むとズキッと痛い。硬いものを避ければ平気」と来院されました。
歯の表面には虫歯もなく、歯ぐきも腫れていません。
レントゲンを撮っても大きな異常は見当たらず、「なぜ痛むのか分からない…」という状態でした。
しかし、歯の表面を特殊な光で観察すると、歯に細いひびが入っているのが見つかりました。
これが、いわゆる「歯のひび割れ(クラック)」です。
歯のひび割れは、実は70代前後の方に非常に多く見られます。
原因はひとつではありません。
歯は1本ずつが毎日の「噛む力」によって微細なストレスを受け続けています。
長い年月のうちに、その負担が限界を超えると、目に見えないひびが生じてしまうのです。
ひびが入った歯の症状は、虫歯や歯周病とは違う独特の特徴があります。
このような症状がある場合、歯の中の神経や歯根膜が刺激を受けている可能性があります。
放っておくと、ひびから細菌が入り、歯の中が感染して神経が死んでしまうこともあります。
Bさんの歯は、ひびがまだ浅い段階でした。
そこで、かぶせ物で歯を全体的に保護する治療を選択しました。
具体的には、歯の表面を最小限に整えて、セラミックのクラウンを装着。
歯を全体的に覆うことで、噛む力が均一に分散され、ひびの進行を止めることができます。
治療後は「もう噛むときに痛みが出なくなりました」と笑顔で話してくださり、
現在は定期検診で経過観察を続けています。
歯のひびを放置すると、次のような問題が起こります。
ひび割れた歯は、自然に治ることはありません。
「痛みが治まったから大丈夫」と思っても、ひびが進んでいるケースは多く、
気づかないうちに歯を失うこともあります。
年齢を重ねると、歯の内部は乾燥してもろくなり、ひびが入りやすくなります。
以下のポイントを意識して、歯を守りましょう。
「噛むと痛いけれど、虫歯はない」とき、原因の一つに歯のひびがあります。
特に70代以降の方では、長年の噛み合わせの負担や歯の劣化によって、ひびが入りやすくなります。
早期発見・早期治療で、歯を抜かずに守れるケースも多いです。
「噛むと痛い」「なんとなく違和感がある」そんなときは、早めにご相談ください。
兵庫県西宮市仁川町
入れ歯・かぶせ物・訪問歯科にも対応しています。
あなたの“噛める笑顔”を、これからも支えていきます。