【第6回】定期検診で“見つからなかった虫歯”がある理由
こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯科医院を運営している、しらやま歯科クリニックの白山です。
今回は、定期検診を受けているのに「虫歯が見つからなかったのに後から虫歯になった」という経験をされた方に向けて、その理由と対策について解説します。
■ 定期検診でも見つからない虫歯がある理由
定期検診は虫歯予防の基本ですが、以下の理由から全ての虫歯が検出できるわけではありません。
- 初期虫歯が小さすぎる
歯の表面に小さな変化しかない場合、肉眼や通常の診察だけでは見つけにくいことがあります。 - 歯と歯の間に隠れている
奥歯の隙間や歯と歯茎の境目など、見えにくい場所の虫歯は、専用の器具やレントゲンで確認する必要があります。 - 進行が早いタイプの虫歯
一部の虫歯は非常に進行が速く、検診から次の受診までの間に大きく進むことがあります。 - 生活習慣の影響
食生活や歯磨きの習慣によって、検診時は問題がなくても、その後急速に虫歯が進行することがあります。
■ 定期検診の活用方法
定期検診を最大限に活かすためには、以下のポイントを意識しましょう。
- レントゲン撮影の活用
歯の奥や歯と歯の間の虫歯は、レントゲンでないと確認できないことがあります。歯科医師と相談して必要に応じて撮影を受けましょう。 - 口腔内写真や特殊ライトの使用
初期虫歯や小さなひび割れを早期発見するために、最新の光学診断機器を活用する歯科医院もあります。 - 定期検診の間隔を守る
一般的には6か月〜1年に1回ですが、虫歯リスクが高い方は3〜6か月に1回の検診が推奨されることもあります。
■ 家庭でできる虫歯予防の工夫
検診だけでは防ぎきれない虫歯も、日常のケアでリスクを下げることが可能です。
- フッ素入り歯磨き粉を毎日使用する フッ素の使い方はこちら
- 食後30分以内に歯磨きまたはうがいを行う
- 間食の回数を減らし、砂糖の摂取を管理する
- 定期的な歯ブラシ交換と正しいブラッシングを習慣化する
■ まとめ
定期検診は虫歯予防に不可欠ですが、すべての虫歯を見つけられるわけではありません。
小さな虫歯や歯の間の虫歯は家庭でのセルフケアと組み合わせることで、より安全に予防できます。
また、歯科医院での適切な検査やフッ素塗布を活用すると、見つかりにくい虫歯も早期に対応可能です。
定期検診を受けながら、家庭での予防習慣を継続することが、虫歯を最小限に抑える最も効果的な方法です。
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