季節の歯ケア365日〜毎月の健康な笑顔のために〜 第2回「寒い季節の食べ物と虫歯予防」
こんにちは。しらやま歯科クリニックの白山です。
2月といえば、寒さが続く季節。そして、甘いチョコレートが並ぶバレンタインの月でもありますね。
今回はそんな「冬の甘い食べ物と虫歯予防」についてお話しします。
寒い季節は甘いものが増える時期
寒い日には、温かいココアや甘いお菓子が恋しくなりますよね。
ですが、糖分を多く摂ると口の中の酸性度が上がり、虫歯菌が活動しやすくなります。
特にチョコレートやキャラメルなど、口の中に残りやすいお菓子は要注意です。
「冬はあまり汗をかかないから大丈夫」と思われがちですが、実は冬こそ唾液の分泌が減りやすい季節。
そのため、糖分が長く口の中に残ると虫歯リスクが高まってしまいます。
甘いものを楽しみながら虫歯を防ぐコツ
1. 甘いものは「時間を決めて」食べる
ダラダラ食べをせず、おやつの時間を決めることで、口の中が酸性状態のまま長く続くのを防げます。
食後にはお茶やお水で口をゆすぐだけでも、かなり違います。
2. チョコやお菓子の後は「歯みがき」
食べた後はできるだけ早めに歯を磨きましょう。
特に寝る前に甘いものを食べる習慣は、虫歯リスクをぐんと高めます。
「甘いものを食べたら磨く!」を意識して習慣にしましょう。
3. キシリトール入りガムを活用
キシリトールには虫歯の原因菌の働きを抑える効果があります。
食後やおやつの後にキシリトールガムを噛むと、唾液の分泌も促されて一石二鳥です。
患者さんの体験から
ある30代の女性の患者さんは、冬場に「チョコレートを少しずつ食べてしまう」とのことでした。
甘いものを我慢するのではなく、「食べる時間を決めて、その後は歯みがき」を続けたところ、虫歯ができなくなりました。
「好きなものを我慢せずに、上手に付き合えるのが嬉しい」と笑顔で話してくださいました。
冬におすすめの食べ物
- チーズやナッツなど、カルシウムが豊富な食品
- 緑茶(カテキンが抗菌作用を発揮)
- れんこんやごぼうなど、よく噛む食材
これらを取り入れることで、歯にも体にもやさしい冬の食生活になります。
まとめ
2月は甘い誘惑が多い季節ですが、ちょっとした工夫で虫歯を防げます。
「食べたら磨く」「おやつの時間を決める」「キシリトールを活用する」
そんなシンプルな習慣が、健康な歯を守る大きな力になります。
次回は3月、「春の花粉シーズンと口腔トラブル」をテーマにお届けします。
季節の変わり目に増える口の乾燥や歯ぐきの不調を、一緒に予防していきましょう。
