歯ぐきが腫れた!それ、放っておくと危険です
こんにちは。西宮市仁川町の しらやま歯科クリニック です。
今回の「問題解決シリーズ」では、多くの方が経験するトラブル、「歯ぐきの腫れ」についてお話しします。
🦷「朝起きたら歯ぐきがぷくっと腫れていた…」
「歯ブラシを当てると痛い」「鏡で見ると、歯の間がぷっくり赤くなっている」——
そんな経験、ありませんか?
ある日、50代の女性Aさんがこうお話しされました。
「最初は少し違和感があるだけだったんです。でも、3日くらいでほっぺが腫れてきて…」
歯ぐきの腫れは、見た目には小さくても、放っておくと大きなトラブルにつながることがあります。
その原因と対処法を、わかりやすくお伝えします。
🔍 歯ぐきが腫れる原因は?
歯ぐきが腫れる主な原因には、次のようなものがあります。
- 歯周病:歯と歯ぐきの間に汚れ(歯垢・歯石)がたまり、炎症を起こしている。
- 根っこの先の炎症:過去に治療した歯の根の先で、ばい菌が再び増えている。
- 親知らず:歯ぐきの中で生えきれず、細菌が入り込んで炎症を起こす。
- 外傷や噛みしめ:強い力がかかって歯ぐきがダメージを受けることも。
「痛みがないから大丈夫」と思ってしまいがちですが、腫れは体からのサイン。
実は内部で膿(うみ)がたまっている場合もあります。
⚠️ 放っておくとどうなるの?
歯ぐきの腫れをそのままにしておくと、次のようなリスクがあります。
- 膿が広がり、顔全体が腫れる。
- 歯を支える骨が溶け、歯がぐらぐらになる。
- 痛みや発熱が強くなり、食事がとれなくなる。
実際に、Aさんも来院時には頬がパンパンに腫れていました。
診察の結果、奥歯の根の先に膿の袋(根尖病巣)ができていたのです。
治療で膿を出し、抗生剤を使うことで1週間ほどで落ち着きましたが、
「もう少し放っていたら、入院が必要だったかも」と話されていました。
🏥 歯科でできる治療とは?
歯ぐきの腫れの原因によって、治療内容は少しずつ異なります。
- 歯周病が原因: 歯石除去、歯ぐきの清掃、炎症を抑える処置。
- 根の感染が原因: 根管治療(歯の中の神経部分をきれいにする治療)。
- 親知らずが原因: 周囲の洗浄や、必要に応じて抜歯。
しらやま歯科クリニックでは、痛みを最小限に抑えながら、
原因をしっかり見極めて治療します。
「とりあえず痛みを止める」だけでなく、再発しないためのケアも大切にしています。
🪥 自宅でできるケアと予防法
軽い腫れなら、まずは次のようなセルフケアも役立ちます。
- やわらかい歯ブラシで、腫れていない部分から優しく磨く。
- うがい薬やぬるま湯の塩水で口をゆすぐ。
- 十分な睡眠と栄養をとり、体の免疫力を保つ。
ただし、2〜3日経っても腫れが引かない場合は、必ず歯科受診を。
市販の痛み止めや抗生剤では、一時的に症状を抑えるだけで、原因の治療にはなりません。
🌿 しらやま歯科クリニックからのメッセージ
歯ぐきの腫れは、誰にでも起こり得るサインです。
「忙しいから」「少しだから」と後回しにせず、早めの診察が大切です。
当院では、歯ぐきのトラブルを根本から治すだけでなく、
日常のブラッシング方法や生活習慣のアドバイスも丁寧に行っています。
「痛みがなくなった」だけで終わらせず、
「もう腫れない口元」へ。
しらやま歯科クリニックは、地域の皆さまの“お口の健康のパートナー”として、
これからもサポートしてまいります。
🔚 まとめ
- 歯ぐきの腫れは、歯周病や根の感染などが原因。
- 放置すると顔が腫れたり、歯を失うことも。
- 早めの歯科受診と、日々のケアで再発を防ぐことが大切。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
