入れ歯が合わない…痛い・外れる・噛めない。その原因と対処法
こんにちは。西宮市仁川町のしらやま歯科クリニックです。
「最近、入れ歯が痛くて食事がつらい」「外れやすくて話しづらい」――そんなお悩みはありませんか?
実は、入れ歯が合わなくなるのは決して珍しいことではありません。
しかも、「年のせいだから」と我慢してしまう方が多いのが現状です。
◆実際にあったケース:80代女性・Mさんの体験
Mさんは5年前に作った総入れ歯をお使いでした。
最初は問題なかったのですが、最近になって「下の入れ歯が浮く」「ごはんがうまく噛めない」と感じるように。
痛みを我慢しながら食べていたため、自然と柔らかいものばかりになり、次第に食事量が減ってしまいました。
当院を受診されたとき、入れ歯の裏面にはすり減りとゆがみがあり、歯ぐきの形も以前と変わっていました。
調整と一部再製作を行ったところ、「久しぶりにお肉が食べられた!」と笑顔を見せてくださいました。
◆なぜ入れ歯が合わなくなるの?
入れ歯が合わない原因はさまざまですが、代表的なものを3つ挙げます。
- 歯ぐきやあごの骨がやせる
入れ歯を使っていると、噛む力の影響で歯ぐきや骨が少しずつ変化していきます。
そのため、数年経つと入れ歯が緩くなったり、隙間ができたりするのです。 - 入れ歯自体の変形・摩耗
樹脂や金属も、長年の使用で変形やすり減りが起こります。
特に部分入れ歯では金属のバネ部分が曲がって、支えが弱くなることがあります。 - 口の中の環境変化
残っている歯の動きや、かみ合わせの変化によってバランスが崩れることがあります。
また、唾液量の減少によって入れ歯の吸着が悪くなるケースもあります。
◆放置するとどうなるの?
- 入れ歯の下の粘膜が傷つき、口内炎や潰瘍ができる
- 噛めないことで食事量が減り、栄養状態が悪化
- うまく発音できず、会話や外出が億劫になる
つまり、「合わない入れ歯」は単なる不快感ではなく、生活の質(QOL)を下げる原因になってしまうのです。
◆入れ歯が合わないときの正しい対処法
- 早めに歯科医院で調整を受ける
小さなズレでも我慢せず、違和感を感じたらすぐに相談しましょう。
少し削るだけで改善することも多くあります。 - 自分で削ったり、市販の接着剤を使わない
一時的にくっつけても、かえって歯ぐきを傷つけたり、汚染の原因になることがあります。 - 定期的にメンテナンスを行う
半年〜1年ごとに「噛み合わせチェック」と「入れ歯の安定度確認」を受けるのが理想的です。
◆訪問歯科でも調整できます
ご高齢で通院が難しい場合でもご安心ください。
訪問歯科診療では、ご自宅や施設にお伺いして入れ歯の調整や修理を行うことができます。
当院でも実際に、訪問先で「入れ歯の裏打ち(リライニング)」を行い、
その日のうちに「痛くなくなった!」と喜ばれた方がたくさんいらっしゃいます。
◆入れ歯を長く快適に使うためのコツ
- 毎日、柔らかいブラシで優しく洗う(熱湯はNG)
- 寝る前には外して水につける
- 定期的に入れ歯洗浄剤を使用する
- 口の中も清潔に保つ(舌・歯ぐき・粘膜もやさしく清掃)
また、入れ歯の痛みが再発する場合は、かみ合わせの調整や新しい入れ歯の製作が必要なこともあります。
我慢せず、信頼できる歯科医院にご相談ください。
◆まとめ:合わない入れ歯を我慢しないで
入れ歯が合わないまま使い続けると、噛む・話す・笑う――そんな日常の動作がどんどん不自由になっていきます。
でも、少しの調整で「痛くない・よく噛める」入れ歯に戻せることが多いのです。
「もう歳だから仕方ない」と思わず、快適に過ごせるお手伝いを、ぜひ私たちにさせてください。
しらやま歯科クリニックでは、院内・訪問ともに入れ歯の調整・修理・再製作に対応しています。
ご自宅での調整も可能ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
もう一度、“おいしく・笑顔で食べられる”毎日を取り戻しましょう🦷✨
