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しらやま歯科クリニック

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歯がグラグラする!そのままにしてはいけない理由と、できること

歯がグラグラする!そのままにしてはいけない理由と、できること

こんにちは。西宮市仁川町のしらやま歯科クリニックです。

「歯が少し動く気がする」「歯ブラシのときにぐらっとする」――そんな経験はありませんか?
歯がグラグラしてくると、多くの方が「もう抜けるのかな」と不安になります。
でも実は、正しい治療とケアで歯を守れるケースもたくさんあるのです。

◆実際にあったケース:60代男性・Tさんの場合

Tさんは、「奥歯が少し動く気がする」とのことで来院されました。
痛みはなく、食事も普通にできていたため、しばらく様子を見ていたそうです。

診察してみると、歯の周りの歯ぐきが腫れ、歯石が多くついていました。
原因は歯周病による骨の減少。グラグラの原因は虫歯ではなく、歯を支える骨が少なくなっていたのです。

歯石除去と歯ぐきの治療を数回行い、セルフケアを続けていただいた結果、
半年後には「もうグラグラしていない!」と笑顔で話してくださいました。

◆歯がグラグラする原因は?

歯が動くのは、歯そのものが弱っているわけではありません。
多くの場合、歯を支える歯ぐきや骨(歯周組織)に問題があります。

  1. 歯周病
    最も多い原因です。歯垢(プラーク)の中の細菌が歯ぐきに炎症を起こし、
    進行すると歯を支える骨が溶けて歯が揺れてきます。
  2. 噛み合わせのバランス
    一部の歯だけに強い力がかかると、支えている組織に負担がかかり、グラつきが出ることがあります。
  3. 外傷や食いしばり
    夜間の食いしばりや歯ぎしりも、長期的に見ると歯を揺らす原因になります。
  4. 合わない入れ歯や被せ物
    高さが合わない補綴物があると、隣の歯や噛み合わせ全体に悪影響を与えることがあります。

◆放置するとどうなるの?

  • 炎症が進んで歯を支える骨がさらに溶ける
  • 歯が傾き、隣の歯も動いてかみ合わせが崩れる
  • 最終的には自然に抜けてしまうことも

「まだ痛くないから」と放置してしまうと、取り返しのつかない状態になることもあります。
早めの受診が、歯を守る一番の近道です。

◆グラグラしても抜かずに済むことも!

軽度~中等度の歯周病なら、次のような治療で回復が期待できます。

  • 歯石・プラークの除去
    炎症の原因を取り除き、歯ぐきの腫れを抑えます。
  • スケーリング・ルートプレーニング
    歯の根の部分までクリーニングし、細菌の再付着を防ぎます。
  • 歯の固定(スプリント)
    グラつく歯を隣の歯と連結して、安定させる治療法です。
  • 咬合調整
    噛み合わせを整えることで、歯にかかる負担を減らします。

また、家庭でのケアもとても大切です。
正しいブラッシングとフロス・歯間ブラシを組み合わせて、歯ぐきを引き締めましょう。

◆ご高齢の方・訪問診療でも大丈夫

ご高齢で通院が難しい方には、訪問歯科での歯周ケアやブラッシング指導を行っています。
「歯がグラグラしているけど、もう抜けるしかないのでは…」というご相談でも、
まずは状態を確認し、できる限り自分の歯を守る方向で治療を進めます。

訪問先で実際に「ぐらぐらの歯を固定して、また食事ができるようになった」方もいらっしゃいます。
家にいながら受けられるケアで、生活の質を落とさずに歯を守ることができます。

◆歯を長持ちさせるための3つの習慣

  1. 毎日の丁寧な歯磨き(特に歯と歯ぐきの境目を意識)
  2. 定期的なプロのクリーニングで歯石をゼロに
  3. 噛みしめ・食いしばり対策として、必要に応じてマウスピースの使用

◆まとめ:グラグラしても、あきらめないで

歯が動き始めると、「もう抜けるしかない」と感じてしまう方が多いですが、
適切な治療とケアで歯を長く残せる可能性は十分にあります。

しらやま歯科クリニックでは、歯ぐきや骨の状態を丁寧に診査し、
ひとりひとりに合わせた治療計画をご提案しています。

気になる揺れを感じたら、ぜひ早めにご相談ください。
あなたの大切な歯を、私たちが全力で守ります。

「歯が動くのが怖い」――その不安を希望に変える診療を、しらやま歯科クリニックがお手伝いします🦷✨

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