【第18回】マイオブレースは“スポーツ能力”にも影響する？
呼吸・姿勢・筋力バランスとの深い関係

「子どもがスポーツをしているのですが、姿勢が気になります」
「走るときに肩で息をしていて、少し苦しそう…」
「口が開いたまま運動しているのが気になる」
そんなご相談をいただくことが増えています。

実は、歯並び・舌の位置・呼吸は、スポーツ能力にも大きな影響があります。
今回のブログでは、マイオブレースが「運動能力の土台作り」にどう関係するのかを、保護者の方にわかりやすく解説します。

■ スポーツと“歯並び・呼吸”の意外な関係

スポーツは「身体全体を使う活動」ですが、その根本には呼吸の仕方が大きく関わっています。
お口のクセがあると、以下のような影響が出ることがあります。

• 運動中に口呼吸になりやすい
• 姿勢が悪くなる（猫背・反り腰など）
• 肩や首に余計な力が入る
• 疲れやすい・持久力が続かない

特に「口呼吸」は、呼吸効率が下がるだけでなく、スポーツ時の筋肉の使い方にも影響します。

■ マイオブレースがスポーツ能力に効果を発揮する理由

マイオブレースは「歯を強制的に動かす矯正」ではなく、
お口周りの機能を整える“機能的矯正”です。

そのため、次のようなスポーツ面でのメリットが期待できます。

① 鼻呼吸が身につくと“持久力”が上がる

鼻呼吸は、酸素を効率よく取り込むために最適な方法です。
マイオブレースのトレーニングにより「日常から鼻呼吸」が習慣化すると、運動中も自然と鼻で呼吸できるようになります。

その結果、疲れにくく、集中力も保ちやすい体につながります。

② 姿勢が安定し、全身のバランスが良くなる

舌が正しい位置（上あご）にあると、体幹が安定しやすくなります。
逆に、口呼吸や低位舌（舌が下がった状態）は、身体の重心が前方にずれ、姿勢の崩れにつながります。

マイオブレースによって舌の位置・口の使い方が改善すると、自然と姿勢も整いやすくなり、スポーツ動作もスムーズになります。

③ 顎まわりの筋肉バランスが整い、パフォーマンスが向上

お口周りの筋肉は、身体の姿勢やバランスを支える重要な部分です。
正しい舌の位置・正しい飲み込み方が身につくと、顎や首まわりの余計な緊張が減ります。

これは走る・跳ぶ・投げるなどの動作の安定につながります。

■ よくある保護者の声

「サッカーで息が上がるのが早い気がする…」

口呼吸が習慣になっている可能性があります。
マイオブレーストレーニングで鼻呼吸ができるようになると、持久力が改善することがあります。

「運動しているときの姿勢が気になる」

姿勢の乱れは“舌の位置が悪い”ことが原因の場合があります。
舌が上あごに収まるようになると、自然に体幹が安定します。

「力の入れ方がアンバランスで、ケガしないか心配」

身体のバランスが悪いと、関節や筋肉に余計な負担がかかり、ケガにつながることがあります。
口腔機能の改善は、全身のバランス改善にもつながります。

■ スポーツをするお子さまこそ、マイオブレースはおすすめ

特に、以下のスポーツをしているお子さまは、呼吸や姿勢がパフォーマンスに大きく影響しやすい傾向があります。

• サッカー
• 野球
• バスケットボール
• 体操・ダンス
• 水泳
• 陸上競技全般

マイオブレースは、歯並びを整えることに加えて、スポーツのパフォーマンスを支える「呼吸」や「姿勢」の土台作りに貢献する治療です。

■ 保護者の方へ ― お子さまのチェックポイント

次の項目に当てはまる場合、マイオブレースが役立つ可能性があります。

• 運動中、いつも口が開いている
• すぐに息が上がる
• 姿勢が悪い（猫背・反り腰）
• 体のバランスが悪いと言われる
• 疲れやすい、集中力が続かない

これらは決して「気のせい」ではなく、呼吸機能の問題が背景にあることが多いです。

■ まとめ

マイオブレースは「歯並び矯正」だけでなく、
呼吸・姿勢・体幹の安定にまで良い影響を与える治療です。

スポーツをしているお子さまにとって、呼吸が整うことはパフォーマンスに直結します。
成長期の今だからこそ、正しい呼吸習慣を身につけることがとても大切です。

当院（しらやま歯科クリニック／西宮市仁川町）では、5～10歳のマイオブレース治療を行っております。
お子さまの成長とスポーツ能力の土台づくりのために、いつでもご相談ください。