〒662-0811 兵庫県西宮市仁川町2丁目4-13 1F
0798-56-7001

しらやま歯科クリニック

ブログ

Blog

【マイオブレース第21回】マイオブレース治療を失敗させない3つのポイント

【第21回】マイオブレース治療を失敗させない3つのポイント

こんにちは。兵庫県西宮市仁川町の「しらやま歯科クリニック」院長・白山です。
マイオブレースシリーズもいよいよ第21回となりました。今回は、多くの親御さんが気になるテーマ、
「マイオブレース治療を失敗させないための3つのポイント」をお伝えします。

マイオブレースは従来のワイヤー矯正とは異なり、お口の機能を育てることで歯並びを整えていく治療です。
そのため、装置を入れるだけでは成功しません。
成功するお子さんには共通点があり、逆に失敗してしまうケースにも特徴があります。

◆ ポイント① 「最初の2週間」を大切にする

マイオブレース治療でもっとも重要なのが、実は最初の2週間です。
ここで装置に慣れてしまえば、後はスムーズに進むことが多いです。

しかし、この2週間でつまずくお子さんは、治療全体が停滞しやすいという傾向があります。

【最初の2週間にやるべきこと】

  • ・まずは「1分だけ」装着して慣れる
  • ・慣れたら「10分→30分→寝る前→就寝時」と段階を踏む
  • ・親御さんが隣で見守り、褒める時間を作る

無理に長時間つける必要はありません。
短い時間でも“毎日続ける”ことが大事です。

◆ ポイント② 家庭で「マイオタイム」を決める

マイオブレースの成功は、習慣づくりがすべてと言ってもよいほどです。
特に、トレーニングを忘れてしまうケースは多く、これは装置以上に重要な要素です。

【習慣化のコツ:マイオタイム】

1日のどこかに、「マイオタイム」を設定することをおすすめしています。

  • ・夕食のあとに10分だけ
  • ・お風呂の後にトレーニング
  • ・テレビを見る時間を「マイオ+テレビ」のセットに

人は、単独の行動より、
「何かのついで」のほうが習慣化しやすいためです。

また、親御さんが「もうマイオした?」と声をかけるのではなく、
子ども自身が「この時間になったらマイオ」と思える仕組みができると、治療はぐっと進みます。

◆ ポイント③ 「できているところ」をしっかり褒める

マイオブレース治療は、子どもの自主性が大きく影響します。
そのため、成功しているご家庭に共通するのが“褒め方が上手”という点です。

【褒めるべきポイント】

  • ・たった1分装着できた日も褒める
  • ・トレーニングの姿勢が良かったら褒める
  • ・忘れていた日があっても「今日できたこと」を褒める

特に、真面目なお子さんは「できない自分」を責めてしまうケースがあります。
そこで、親御さんが

「すごいね!昨日より長くできたよ!」
「続けているのが偉いよ!」

と声をかけることで、モチベーションが跳ね上がります

子どもの心理としては、叱られたらやる気を失い、褒められれば続けたくなるもの。
マイオブレース治療はこの“前向きな力”を最大限に活かす治療ともいえます。

◆ まとめ:家庭の環境づくりが治療成功の鍵

治療の成功・失敗を分けるのは、お子さん本人の能力ではなく「家庭の環境」です。
無理なく続けられる仕組みさえ作れば、ほとんどのお子さんが結果につながります。

しらやま歯科クリニックでは、最初の慣らし期間から習慣作りまで、親御さんと一緒に作戦を立てるスタイルを取っています。
「うちの子、続けられるかな?」と不安な方も、ぜひ一度ご相談くださいね。

次回の第22回では、「マイオブレース治療の停滞期と、その乗り越え方」についてお話しします。

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ