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しらやま歯科クリニック

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【第1回】入れ歯が痛い・合わないのはなぜ?原因と今日できる対処法

こんにちは。
西宮市仁川町の しらやま歯科クリニック の白山です。

「入れ歯が痛いんですが…」
「なんだか最近、合ってない気がするんです」

これは高齢の方から非常によくいただく相談です。
しかも特徴的なのが、“急に痛くなる”“突然外れやすくなる” といった声が多いこと。

今回は、75歳の女性Aさんのお話を交えながら、
「入れ歯が痛い・合わない原因」と「今日できる対処法」 をわかりやすく解説します。


■ 75歳女性Aさんの例

最初の訴えはこうでした。

「1週間ほど前から右側の入れ歯が痛くて…。
今まで問題なかったのに急に噛めなくなったんです。」

Aさんは、ご主人との二人暮らしで、長年同じ部分入れ歯を使用されていました。
見た目はきれいに管理されていて、「特に問題はないように見える」状態。

しかし、お口を診てみると…

  • 歯茎の一部が赤く腫れている

  • 入れ歯を押すと簡単に浮いてしまう

  • 噛み合わせがやや前後にズレている

という状態でした。

Aさんのように、「今まで問題なかった入れ歯が、ある日突然合わなくなる」 というのは珍しくありません。

ここからは、なぜこのようなことが起こるのかを解説します。


■ 入れ歯が痛くなる・合わなくなる主な原因

① 歯茎がやせて入れ歯との隙間ができる

高齢になると、歯があってもなくても 歯茎と骨は自然にやせていきます。
これは加齢による“自然現象”です。

入れ歯は「作った時の歯茎」に合わせて作られるため、
時間が経つと 入れ歯の形だけが取り残されてしまう ことに。

その結果…

  • 動く

  • 浮く

  • 痛い部分ができる

というトラブルが現れます。


② 入れ歯の裏側がこすれて傷になっている

入れ歯はとても硬い素材。
そのため、ちょっとした段差があるだけで 口内炎や傷 ができます。

特に、

  • 食事を急いだ

  • 固いものを噛んだ

  • 体調が悪かった

といった時には傷ができやすくなります。


③ 入れ歯の寿命がきている(平均5年前後)

プラスチック製の入れ歯は、少しずつ変形します。
見た目には分かりませんが、日々の「噛む力」で変わっていきます。

目安としては…

  • 部分入れ歯:3〜5年

  • 総入れ歯:5〜7年

これ以上使っている方は、「合わない」のがむしろ自然です。


④ 噛み合わせがズレている

歯が1本抜けた、被せ物を新しくした、強く噛んだ…
こうした日常の変化でも、噛み合わせは少しずつずれていきます。

噛み合わせが狂うと、

  • 一部だけ強く当たる

  • 入れ歯全体が動く

  • 顔の筋肉も疲れやすい

といった症状が出やすくなります。


■ 今日からできる応急対処(※痛みが強いとき)

入れ歯は毎日の生活に直結します。
痛いまま我慢して使い続けると、傷が広がるだけでなく、
「もう入れ歯を使いたくない」 という悪循環に入りがち。

そこで、今日からできる応急対処をご紹介します。


① 痛い部分を無理に噛まない

特に食事の時、痛い部分に偏って噛むと傷は悪化します。
左右どちらかが痛い場合は、反対側で噛む習慣を。


② 柔らかい食事を中心にする

一時的に

  • 豆腐

  • 茶碗蒸し

  • 白身魚

  • 煮物

などに切り替えるだけでも、歯茎の炎症がすっと引くことがあります。


③ 市販の安定剤は「補助」として使う(短期間だけ)

どうしても外せない予定がある場合のみ、安定剤は役に立ちます。
ただし、長期使用はおすすめしません。

「痛みをごまかすために安定剤を使う」
これはかえって治療を遅らせる原因になります。


④ 自分で削らない

よくある誤りがこれ。

「痛い部分を少し削ったら楽になるかも…」

実際には、1mm削るだけで噛み合わせ全体が狂い、
さらにトラブルが大きくなります。


■ Aさんはどう回復したか?

Aさんの場合は、

  • 歯茎の炎症が強い

  • 入れ歯が浮いている

  • 裏側の形が変わってきている

という状態だったため、

●① まず腫れている部分の負担を軽くする微調整

●② 入れ歯の裏側を新しく作り直す「裏打ち(リベース)」

●③ 噛み合わせの微調整

この3ステップを行いました。

調整後はこうおっしゃいました。

「本当に楽になりました。もっと早く相談すればよかった…」

入れ歯は、“作って終わり”ではなく“育てていく治療” です。
年齢とともに必ず変化するので、定期調整が大切になります。


■ 受診が必要なサイン

以下の症状がある方は、早めの受診をおすすめします。

  • 入れ歯がカタカタ動く

  • 噛むと鋭く痛い

  • 食べ物が挟まる

  • 外れやすくなった

  • 口内炎が治らない

  • 何度も同じトラブルを繰り返す

これらが続く場合、
調整か、裏打ちか、作り直しが必要 です。


■ 来院が難しい場合は「訪問歯科」が有効

しらやま歯科クリニックでは、
西宮市仁川町周辺の地域で 訪問歯科診療 を行っています。

訪問でできることは…

  • 入れ歯の調整

  • 入れ歯の作り直し

  • 噛み合わせの確認

  • 口腔ケア

  • 入れ歯の洗浄

ほとんどが ご自宅のベッドサイドで完結 します。

Aさんのように「歩いて通うのがちょっと大変」という方にも非常に喜ばれています。


■ まとめ:入れ歯の痛みは“老化”ではありません

入れ歯が痛い・合わないのは、
「年だから仕方ない」ではなく、改善できる問題 です。

むしろ、痛みを我慢すると…

✔ 食事量の低下
✔ 栄養状態の悪化
✔ 筋力の低下
✔ 誤嚥性肺炎のリスク増

といった“全身の問題”へつながります。

入れ歯トラブルは、早く対処すればするほど楽になります。
痛みが出たときは、ぜひお早めにご相談ください。

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