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こんにちは。
西宮市仁川町の しらやま歯科クリニック の白山です。
「入れ歯が痛いんですが…」
「なんだか最近、合ってない気がするんです」
これは高齢の方から非常によくいただく相談です。
しかも特徴的なのが、“急に痛くなる”“突然外れやすくなる” といった声が多いこと。
今回は、75歳の女性Aさんのお話を交えながら、
「入れ歯が痛い・合わない原因」と「今日できる対処法」 をわかりやすく解説します。
最初の訴えはこうでした。
「1週間ほど前から右側の入れ歯が痛くて…。
今まで問題なかったのに急に噛めなくなったんです。」
Aさんは、ご主人との二人暮らしで、長年同じ部分入れ歯を使用されていました。
見た目はきれいに管理されていて、「特に問題はないように見える」状態。
しかし、お口を診てみると…
歯茎の一部が赤く腫れている
入れ歯を押すと簡単に浮いてしまう
噛み合わせがやや前後にズレている
という状態でした。
Aさんのように、「今まで問題なかった入れ歯が、ある日突然合わなくなる」 というのは珍しくありません。
ここからは、なぜこのようなことが起こるのかを解説します。
高齢になると、歯があってもなくても 歯茎と骨は自然にやせていきます。
これは加齢による“自然現象”です。
入れ歯は「作った時の歯茎」に合わせて作られるため、
時間が経つと 入れ歯の形だけが取り残されてしまう ことに。
その結果…
動く
浮く
痛い部分ができる
というトラブルが現れます。
入れ歯はとても硬い素材。
そのため、ちょっとした段差があるだけで 口内炎や傷 ができます。
特に、
食事を急いだ
固いものを噛んだ
体調が悪かった
といった時には傷ができやすくなります。
プラスチック製の入れ歯は、少しずつ変形します。
見た目には分かりませんが、日々の「噛む力」で変わっていきます。
目安としては…
部分入れ歯:3〜5年
総入れ歯:5〜7年
これ以上使っている方は、「合わない」のがむしろ自然です。
歯が1本抜けた、被せ物を新しくした、強く噛んだ…
こうした日常の変化でも、噛み合わせは少しずつずれていきます。
噛み合わせが狂うと、
一部だけ強く当たる
入れ歯全体が動く
顔の筋肉も疲れやすい
といった症状が出やすくなります。
入れ歯は毎日の生活に直結します。
痛いまま我慢して使い続けると、傷が広がるだけでなく、
「もう入れ歯を使いたくない」 という悪循環に入りがち。
そこで、今日からできる応急対処をご紹介します。
特に食事の時、痛い部分に偏って噛むと傷は悪化します。
左右どちらかが痛い場合は、反対側で噛む習慣を。
一時的に
豆腐
茶碗蒸し
白身魚
煮物
などに切り替えるだけでも、歯茎の炎症がすっと引くことがあります。
どうしても外せない予定がある場合のみ、安定剤は役に立ちます。
ただし、長期使用はおすすめしません。
「痛みをごまかすために安定剤を使う」
これはかえって治療を遅らせる原因になります。
よくある誤りがこれ。
「痛い部分を少し削ったら楽になるかも…」
実際には、1mm削るだけで噛み合わせ全体が狂い、
さらにトラブルが大きくなります。
Aさんの場合は、
歯茎の炎症が強い
入れ歯が浮いている
裏側の形が変わってきている
という状態だったため、
この3ステップを行いました。
調整後はこうおっしゃいました。
「本当に楽になりました。もっと早く相談すればよかった…」
入れ歯は、“作って終わり”ではなく“育てていく治療” です。
年齢とともに必ず変化するので、定期調整が大切になります。
以下の症状がある方は、早めの受診をおすすめします。
入れ歯がカタカタ動く
噛むと鋭く痛い
食べ物が挟まる
外れやすくなった
口内炎が治らない
何度も同じトラブルを繰り返す
これらが続く場合、
調整か、裏打ちか、作り直しが必要 です。
しらやま歯科クリニックでは、
西宮市仁川町周辺の地域で 訪問歯科診療 を行っています。
訪問でできることは…
入れ歯の調整
入れ歯の作り直し
噛み合わせの確認
口腔ケア
入れ歯の洗浄
ほとんどが ご自宅のベッドサイドで完結 します。
Aさんのように「歩いて通うのがちょっと大変」という方にも非常に喜ばれています。
入れ歯が痛い・合わないのは、
「年だから仕方ない」ではなく、改善できる問題 です。
むしろ、痛みを我慢すると…
✔ 食事量の低下
✔ 栄養状態の悪化
✔ 筋力の低下
✔ 誤嚥性肺炎のリスク増
といった“全身の問題”へつながります。
入れ歯トラブルは、早く対処すればするほど楽になります。
痛みが出たときは、ぜひお早めにご相談ください。