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しらやま歯科クリニック

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【シリーズ第3回】外れる・落ちる入れ歯は作り直し?調整?判断基準

【シリーズ第3回】外れる・落ちる入れ歯は作り直し?調整?判断基準

こんにちは。兵庫県西宮市仁川町の「しらやま歯科クリニック」院長、白山です。
今回は高齢の方に非常に多いお悩み、

「入れ歯が外れる」「急に落ちてくる」

この症状が出たとき、調整すれば良いのか、作り直すべきなのかについて、わかりやすく解説します。


◆ 入れ歯が外れる・落ちるときの代表的な症状

  • 話しているだけで外れる
  • 食事中にガタつく
  • 食べ物が入れ歯の下に入りやすい
  • 上の総義歯が落ちてくる
  • 下の入れ歯がすぐ浮き上がる

これらの症状は、放置するとますます合わなくなるため、早めの判断が重要です。


◆ 外れる原因は大きく3つ

① 顎の骨(歯槽骨)が痩せてきている

歯を失うと、顎の骨は徐々に吸収されていきます。
骨が痩せることで、入れ歯を支える「土台」が変化し、外れやすくなります。

② 入れ歯自体がすり減る・変形する

  • 人工歯がすり減って噛み合わせが低くなる
  • 入れ歯の内面が変形する
  • 長年の使用で素材が劣化する

このような「人工物としての寿命」も外れやすさの原因です。

③ 口の周りの筋力低下

高齢になると、口の周りの筋肉(口輪筋など)が弱くなり、入れ歯が安定しにくくなります。

特に上の総義歯は、筋力低下の影響を受けやすいため、落ちてくるケースが多いです。


◆ では、「調整で治るケース」と「作り直しが必要なケース」を見分けるには?

● 調整で改善するケース(約60~70%)

  • 入れ歯を作って1~3年以内
  • 最近急に外れ始めた
  • 特定の部分だけ痛い・当たる
  • 体重変化があった(±3kgなど)
  • 入れ歯の高さがまだ保たれている

この場合、多くは「裏打ち(リベース)調整」で安定を取り戻せます。


● 作り直しが必要なケース(約30~40%)

  • 入れ歯を5~7年以上使っている
  • 噛み合わせが大きく低くなっている
  • 入れ歯の歯がすり減って歯並びが崩れている
  • 入れ歯の内面が薄くなりすぎている
  • 素材の変形が強く、調整では限界

特に「高さが落ちている」場合は作り直しを推奨します。
高さが落ちると、

  • 頬がこける
  • ほうれい線が深くなる
  • 噛む力が極端に弱くなる

といった全身的な変化も起こります。


◆ 上の入れ歯が落ちてくる場合の特別なポイント

上顎の総義歯は“吸着”で持ち上がっています。
そのため、以下の条件が崩れると落ちてきます。

  • 顎の骨が平らになって吸着しにくい
  • 唾液の量が少ない(ドライマウス)
  • 入れ歯の縁が短い・長すぎる
  • 鼻の下の筋力が弱くなる

落ちてくるのが毎日続く場合、新しく作った方が快適になることが非常に多いです。


◆ 患者さんの実例(しらやま歯科クリニック)

70代男性・Mさん。「入れ歯がすぐ落ちる」と来院。

  • 入れ歯は使用6年目
  • 人工歯の摩耗が強い
  • 噛み合わせが大きく低下
  • 上顎の骨吸収が進行

調整だけでは安定が難しく、作り直しを提案
新しい入れ歯を作製したところ、

「久しぶりに硬いものが噛めた!」と非常に喜ばれました。


◆ 自分では判断できない?簡単セルフチェック

  • 指で押して簡単に外れる → 要調整
  • 話すだけで落ちる → 作り直しの可能性大
  • 噛むと痛い+外れる → 調整で改善することが多い
  • 5年以上使っている → 作り直しの検討を

判断に迷う場合は、早めに歯科へ相談するのが最も安全です。


◆ 入れ歯安定剤は使うべき?

入れ歯安定剤はあくまで一時的な応急処置です。

  • 外れやすさ
  • 落ちてくる不安

を一時的にカバーできますが、長期間使うと

  • 歯ぐきが痩せる
  • 汚れが溜まりやすい
  • 義歯の適合が悪化する

と逆効果になることもあります。

「安定剤がないと使えない状態」は、作り直しのサインです。


◆ 訪問歯科でも“作り直し”ができます

しらやま歯科クリニックでは、訪問診療でも

  • 入れ歯調整
  • 裏打ち(リベース)
  • 新しい入れ歯の作製

まで対応できます。

「外れる・落ちる」は、訪問でも十分解決できる悩みです。


◆ まとめ

入れ歯が外れる・落ちてくる場合は、

  • 調整=約60~70%で改善
  • 作り直し=入れ歯の寿命・変形・骨吸収が強い場合

が目安です。

外れる入れ歯は、決して「年齢のせい」ではありません。
原因を正しく評価すれば、ほとんどが改善できます。

お困りの際は、ぜひ当院へご相談ください。


次回の第4回は、
「噛みにくい原因は入れ歯だけじゃない」
について、さらに深くお伝えします。

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