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こんにちは。兵庫県西宮市仁川町の「しらやま歯科クリニック」院長、白山です。
「入れ歯にしたのに噛みにくい」「せっかく作ったのに使いにくい」
こんなお悩みを抱える高齢者の方は多くいらっしゃいます。
しかし実は、
「噛みにくい=入れ歯の問題」とは限りません。
今回は、噛みにくさの本当の原因を詳しく解説していきます。
入れ歯の調整だけでは改善しないケースも多いのですが、
その理由は複数の要因が重なっているからです。
高齢の方で多い代表的な5つの原因がこちらです:
これらをひとつずつ解説します。
もちろん、入れ歯が原因で噛みにくさが生じることはあります。
特に、
といった症状は、入れ歯の高さや噛み合わせのズレが疑われます。
ただし、これは全体の20〜30%ほどで、残りは他の要因が関係しています。
高齢の方では、半年〜数年で顎の骨が変化します。
骨が痩せると、
といった影響が出ます。
入れ歯が合っていても噛みにくい場合、骨の変化によるものであることが多いです。
このケースでは「裏打ち(リベース)」が有効です。
高齢者に急増しているのがオーラルフレイル(口の虚弱)です。
口輪筋や頬の筋肉が弱くなると、
といった症状が出ます。
この場合、入れ歯の調整だけでは改善が難しく、
口腔機能訓練(パタカラ体操 など)が必要になります。
唾液は入れ歯にとって「天然の吸着剤」です。
唾液が少ないと、
と、“噛む”動作そのものが難しくなります。
特に、薬の副作用で唾液が減っている高齢者は非常に多いです。
この場合は、
などを併用するのが効果的です。
ストレス、体のゆがみ、片側で噛む癖…。
こうした習慣も噛みにくさに大きく影響します。
噛む筋肉(咬筋)が固まると、
といった症状を引き起こします。
痛みの再発や違和感が続くと、脳が無意識に「かばう癖」をつくり、
ますます噛みにくくなっていきます。
原因:骨の吸収+噛む筋肉の弱さ
原因:噛み合わせのズレ+食いしばり
原因:口の周りの筋力低下+唾液量不足
このように、口全体の状態を見ないと原因は特定できません。
81歳 女性・Hさん:「入れ歯の噛み心地が悪い」
入れ歯の調整だけでは改善せず、
口腔機能訓練+保湿ケアを併用