こんにちは。
白山歯科医院の白山です。

さて早速ですが金属アレルギーとはいったい何なのでしょうか？
アレルギーですから、金属に体が反応して金属が触れている肌の部分が赤くなったり炎症を引き起こしてしまうことです。

ただし他のアレルギーとは全く違う特徴があります。
少し専門的な話にはなりますがアレルギーというのは大きく４つに分類されます。
Ⅰ型アレルギー　(即時型アレルギー)
Ⅱ型アレルギー　(細胞傷害型アレルギー)
Ⅲ型アレルギー　(アルサス型アレルギー)
Ⅳ型アレルギー　(遅延型アレルギー)

この四分類の中で金属アレルギーはⅣ型アレルギーに属します。
別名の通り、遅延ということで発症するまで時間がかかります。
そのほかはすぐにアレルギー物質(アレルゲン)を体内に取り込むとアレルギー反応を引き起こします。

ではなぜ金属アレルギーだけが時間を要するのか。
それは体の中に金属イオンが一定量たまると発現するようになっているからなのです。
ピアスを付けたらすぐ赤くなった、というタイプのアレルギー反応もありますし、どちらかというと金属アレルギーというとこっちのイメージが強いかもしれませんが、本当に怖いのは「今まで全然大丈夫だったのに、急に指輪を付けたらかぶれた」というパターン。

こうなると体内にある程度の金属がすでにたまった状態ですから、それが抜けきるまでは時間がかかります。
そしてこのたまった金属はもう体全体の話になっていますから、まったく金属とは関係のない足の裏などにブツブツができたりします。これが
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という病気です。

掌蹠膿疱床について↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%8C%E8%B9%A0%E8%86%BF%E7%96%B1%E7%97%87

対処法としては外せる金属はどんどん外して様子を見ていくということになります。口に中の金属もそれに当たります。

アレルギーは本当にバカにできません。

そのような症状があればすぐに歯医者か皮膚科の先生に見せに行って指示を仰いでください。
また金属の種類はいろいろありますから、自分はどの金属に反応しているのか、ということを把握することも大切な内容になってきます。
もしかしたら金は問題ないと分かれば純金のアクセサリーならつけることができます！

どのような金属がアレルギーとして有名か、また別のブログで書きますね。

それでは。