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こんにちは。
しらやま歯科クリニックの白山です。
学校検診など歯科検診を今まで受けたことがない人はいないのではないのでしょうか。
小さな鏡を口の中に入れられて、全体を2分程度で確認される。
虫歯や問題がないかを見ているのだろうなーというのは皆さん感じているところだと思いますが、その時に自分の状態がどうなのかはあまり教えてもらえません。
なにせ横で記入しているのは暗号のような単語ばかり!
自分のことなのになぜか解読できません(笑)
今回は検診で用いられる単語についてまとめてみます。
単語の意味が分かれば自分がどのように診断されているか、結構分かりますよ!
これでみなさんの検診が少しでも楽しくなりますように…(笑)
まず大人の歯ですが左右上下それぞれ7本ずつあります。なので合計28本です。
それを一番手前の歯から「1番」「2番」…「7番」といいます。
もちろんどこの「1番」か分かりませんから、「左上の1番」や「右下の5番」と表現します。
これで今どの歯を見られているかはわかりましたね!
次に「c」や「〇」などの暗号の部分についてまとめてみます。
C:上記でPulやPerに該当する歯も含めて治療が必要な歯を未処置として総称してCと記載します
○:何らかの処置を完了している歯
×:既に抜いた歯または存在しない歯、学校検診では抜いた方がよい乳歯
△:学校・市町村検診では既に抜いた歯または存在しない歯
サ:サホライドが塗布された歯
サホライドとは、知覚過敏を起こしている歯や乳歯などに対して、フッ化アンモニア銀の溶液を塗って、虫歯の予防をすること。銀の沈着によって歯が黒くなることがあります。
シ:シーラントが施された歯
歯ブラシが届きにくい深い歯の溝を、このシーラントいうプラスチック樹脂で完全に塞いで保護した跡のこと。
虫歯の保護のため、子供の乳歯や生え始めたばかりの永久歯によく使われます。
ほとんど「C、〇、×、△」ぐらいしか使用しません。
二分程度で全体の歯を確認しますから、ざっくりなものです。
そもそも歯科に限らず、検診というのはスクリーニング検査というものに属しており、ざっくり問題があるかないか、言い換えると病院に行くべきか必要ないかを調べるものになります。
細かい病名などは必要ないので「病院で詳しく見てもらったほうが良いな」というのは「問題あり」にします。
ここで大切になってくるのは問題を見落とさないこと。
これぐらいは問題ないかなと思っても、レントゲンなどで詳しく調べると取り返しのつかない大きな虫歯、ということもあります。
そこで怪しいなと思えば、ほとんど「問題あり」にするのです。
問題ありといわれて病院に行って検査したが問題なかった、時間の無駄だった、あの検診の先生はへっぽこだ、とは思わないでほしいです。
「問題あり」といわれて「問題なかった」のと、
「問題なし」といわれて「問題があった」のでは、みなさんどちらの方がいいですか?
それでは。