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こんにちは!
宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治療したり、子供の歯を治したり、矯正したりしています。
前回の続き、歯の痛みについて考えていきましょう。
前の記事で、歯が突然痛くなったらどののように対応するのか、について書いていきました。
その部分でも記載したのですが、痛みが起きたら可能な限り急いで歯医者さんで治療するのが一番です。
でも悲しいことに、歯の治療は痛みを伴うことが多いです。
だからこそ、歯の治療のほとんどで麻酔を用います。
ただ問題なのはその治療の後。麻酔が切れると痛みが襲ってくる場合もあります。
そんな時はどうしたらいいのでしょうか。
そのあたりから解説していきましょう。
虫歯の治療をした後にしみが続くことがあります。
理由として多いのは、神経が過敏になっているためです。
ほとんどの場合2,3日で落ち着いてきます。
その間はロキソプロフェンナトリウムなどの痛み止めで何とかしのいでいきましょう。
場合によっては長く続くこともありますが、強い痛みでなければ神経の処置はしないようにします。
治療を行った先生を信じて、ここは耐えるターンです。
神経をギリギリで残す治療をすると、その後に痛みが出る場合があります。
これは神経の一部に細菌が入ってしまっているからです。
一時的な痛みであれば鎮痛剤をのみ様子をみます。
痛みが続くようであれば、残念ながら神経を取ります。
治療中の担当したドクターの言葉に、
「なんとか神経を残せるように…」みたいなニュアンスがあるときは
早めに医院に連絡した方がいいかもしれません。
神経を取った後に強い痛みが出てしまうことがあります。
この場合もまず鎮痛剤を飲んでもらいます。
ほとんどのケースで痛みはあまり出ず、出たとしても4,5日で治ることが多いのですが、人によっては治療の度に痛みが出てしまう方もいます。
何度も根の中をいじってしまうとかえって痛みが続きますので、根の中がキレイであれば薬を詰めてもらい様子を見ます。
中には半年から1年くらい噛んだ時の痛みや、違和感が残る方がいます。
その場合はそもそも神経の治療を行うという方針が間違っている可能性があるので、
もう一度検査から行っていきましょう。
被せものをした後に、かむと痛いと感じることがあります。
これは今まで強く噛めなかったために周りの骨が緩んできているためです。
噛む力を与えていくと周りの歯になじんで徐々に痛みはなくなってきます。
ただし、痛みが続くようであれば歯にひびが入っていたり、割れていたりする可能性があり、抜歯をしなければいけない場合もあります。
もしくは、そもそも歯を入れるときに咬み合わせの高さなどを確認するのですが、その確認が甘いことが原因かもしれません。
我慢して激しく痛くなって、ややこしくなる前に、もう一度咬み合わせを確認してもらうのもいいと思います。
鼻の病気から来る副鼻腔炎で歯が痛くなることがあります。
副鼻腔は上の歯の奥歯の根に接しているため、副鼻腔炎になると歯が痛くなることがあります。
鑑別診断を行って抗生物質で治ります。
噛む力を発揮する筋肉を咀嚼筋(そしゃくきん)と言います。
この中で歯に近い咬筋(こうきん)や側頭筋(そくとうきん)の痛みから歯が痛くなることがあります。
筋肉の緊張をほぐすマッサージなどで改善を図ります。
この痛みは同時に肩こりなども併発しやすいので、自分で判断しやすいかもしれませんね。
水ぼうそうを起こすウイルスが原因の急性の神経の炎症です。
虫歯の痛みと同じような強い痛みが出ます。
歯に何の異常もなく、激痛が出た場合はこの病気を疑います。
ちょっとレアですが、可能性はあります。
顔の感覚をつかさどる三叉神経が、血管の圧迫により三叉神経に異常を起こし疼痛の原因になると考えられています。
いわゆる神経痛というやつですね。
歯にピリッとした痛みが長期的に起こっていることが多く、耳鼻科との連携が必要となります。
目の下のくぼみにも三叉神経は集まっているので、そのあたりを触って痛みが出るようなら三叉神経痛で間違いないでしょう。
偏頭痛や脳腫瘍など脳神経が原因による痛みで歯が痛くなることがあります。
頭が重かったり、頭痛を伴ったりしていて、歯に痛みがある場合は脳神経外科との連携が必要になります。
狭心症や心筋梗塞が原因で歯が痛くなることがあります。
息苦しくなったり、疲れやすかったりしていて、歯に痛みがある場合は循環器との連携が必要になります。
うつ病などの心因性の疾患で歯が痛くなることがあります。
歯科的には何の兆候もなく痛みが出ることが多く、精神科との連携を要します。
このように、歯の痛みの原因には様々な種類があります。
とにかくなるべく早く歯科医院に診てもらうことが一番です!
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