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こんにちは。
宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治療したり、子供の歯を治したり、矯正したりしています。
さて、今回は【噛む】ということに関してです。
噛む、という行為は専門的には咀嚼という風に言うのですが、
基本的にはご飯を細かくして飲み込みやすくするための行動です。
こんなことはもちろん常識として
世間で認識されていると思います。
最近ではそれだけではなく、
噛むということが脳の発達や精神的な成熟に
大きく関わることは、いまでは有名な話だと思います。
「しっかり咬んで食べるように」
「やわらかい食べ物ばかりは良くない」
など、こういった情報は
知らない方のほうが多いのではないでしょうか。
しかし実は噛むという行為はじつはもっと奥が深く、
大切な機能がたくさんあります。
今回はそのあたりを中心に話していきますね。
子供の発育にはとても大切な話なので、子育てに奮闘されているパパママにお勧めの記事になりますので、よかったら最後まで見ていってくださいね。
私たちが生きていく上で必須である食事、
その時行われる咀嚼(よく噛むこと)は普段あまり気にすることなく行われていますが、
この噛むことをしっかり行う事で全身の健康に大きな効果があります。
よく噛むことで唾液の分泌がよくなり、
抗菌・殺菌効果が増すことで細菌を減少させ虫歯や歯周病予防効果を増します。また噛むことで歯茎を刺激して血行がよくなったり、口臭予防にもなります。
唾液に含まれるペルオキシターゼが発がん性物質が作り出す活性酸素を消す働きがあり、噛む回数が増えることで、がん予防になります。
よく噛むことで脳の血流が増え記憶力や集中力がよくなり、またセロトニンが増えることで心がリラックスすることが出来ます。
ストレス解消にもなります。
よく噛むことで唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素が食べ物の消化を助け、胃腸の負担を助けます。
噛むことで顔や口の周りの筋肉(咀嚼筋や表情筋)が鍛えられて顔全体のリストアップにつながりしわやたるみを予防してくれます。
小顔効果も期待できます。
このように、噛むことは多くの良い効果がありますが、
現代人の食生活は時間も短くなり、
柔らかい食事が増え噛む回数が激減してきています。
ファーストフードは和食に比べて噛む回数は三分の一以下になるという研究もあります。
ファーストフード、おいしいんですけどね…。
噛むという行為やそれで得られるメリットを考えると、
あまりいい食べ物ではないのでしょうね。
和食の中でも根菜類。
例えば煮物などが多いでしょうか。
そういった食べ物が噛むという行為に適しています。
体が発達して、体も精神も十分な成長が見込めた後なら、
あまり問題はないのかもしれませんが、
小学生、中学生ぐらいの間はしっかり咬めるようなものを食事の中心にしたほうがよさそうです。
自分たちの健康のために、これからは時間をかけてよく噛んだ食生活をしていきましょう。