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こんにちは!
宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治療したり、子供の歯を治したり、矯正したりしています。
私達は歯科を仕事にしていますから、日頃から患者さんのお口の中をみる事が仕事です。
その中でも、歯医者という名前から歯や歯ぐきを診て治療するイメージが強いと思います。
それはもちろんそうなのですが、舌もしっかり診察します。
舌に違和感など異常を感じた時、歯医者に行くのが正しいことを知ってほしいなと思います。
では、歯医者で舌の診察を含め、どのようなことを確認するのでしょうか?
突然ですが、鏡の前であっかんべーをしてみて下さい。
舌は何色ですか?
舌の色と聞くと、赤色を思い浮かべると思います。
本当にそうでしょうか?
白いですか?
赤いですか?
それとも黄色ですか?
では、次にどのような形をしているでしょうか?
表面の雰囲気はどのようなものでしょうか?
つぶつぶ?
つるつる?
線みたいなものがたくさんある?
これらをみるのが舌診といいます。
舌は粘膜組織のため、下の血液の色や血流の状態がわかりやすい部位です。
また新陳代謝が活発な部位のため、体調や体質などが舌の色や形に反映されやすいのです。
舌を見るだけで、全身の体調を判断するというのは、なかなか信じれないかもしれませんが、意外と歴史が古い診断方法だったりします。
たしか、古くは古代中国だったかな?
【正常な舌】色はピンク色で、うっすらと白く舌苔(※舌の表面に付着している苔)がある。
例えば舌が白っぽい色だと血流が悪く、体が冷えている 状態であると考えられています。
逆に赤みが強い舌の色は、水分摂取量が少なく、体全体に熱がこもっている状態を表しているそうです。
大きさはなかなか判断が難しいですが、形に関しては体のむくみや乾燥状態が現れます。むくみが強い場合、舌の横にギザギザ歯形がつくことも。
・舌苔が全く無いと言う人→抵抗力が落ちている
・舌苔が白く厚さがある人→胃腸が弱っていたり、風邪の引き始め
・舌苔が黒ずんでいる人→体力が著しく落ちている、重い病気にかかっている可能性も…
・舌苔が黄色っぽい人→刺激物の過剰摂取や食べ過ぎによる胃腸の乱れ。口臭も強くなります
だからと言って、舌苔を歯ブラシでゴシゴシ無理に除去しようとすると、舌粘膜が剥がれ、炎症を引き起こす可能性があります。
できれば舌専用のブラシで磨く事をおすすめします。
舌の裏には目視することができる血管が通っています。
黒ずんでいて膨らみがあったり、左右の血管の太さに差があったりすると血液の循環がうまく機能していないと考えられます。
舌の筋肉を動かす動作は自律神経の影響を受けます。リラックスした状態で”あっかんべー”をしてみて、舌がまっすぐ出せるか確認しましょう。
舌は筋肉の塊です。
身体も鍛えれば筋肉がつくように、舌もトレーニングすれば筋力がアップします。
お口ポカンの小さなお子さんから最近むせやすくなった高齢者まで、簡単にできるので是非お試し下さい。
口を大きく動かすことで、舌と唇の筋肉を鍛えるトレーニングです。
「あー」と上下に口を大きく、「いー」と口を横に、「うー」と口を突き出して、「べー」と舌を突き出します。
1セット10回を3回。
おすすめは食前に10回ずつ。
もしくはお風呂に入りながら、子どもと一緒にやってみてもいいですね。
大袈裟にやるほど子供が喜びます