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しらやま歯科クリニック

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矯正についての知識①

こんにちは。

兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。

虫歯を治したり、矯正をしたり、子供の治療をしたりしています。

今回は矯正の知識について、もう一度勉強しなおそう!のコーナーです。

スタッフとともに知識を共有し、さらにいい治療ができると思います。

その勉強した知識を載せていきます。

専門用語ばかりであまり面白くないかもしれませんが、よかったら見てください。

矯正の症例分析

《模型分析法》

●平行模型

【口腔模型を用いて分析する項目】

  • 上下顎歯列の前後的位置関係(上下顎7番の前後的位置関係と前歯部オーバージェット)
  • 上下顎歯列の垂直的位置関係(オーバーバイト)
  • 上下顎歯列の左右的位置関係と対称性
  • アーチレングスディスクレパンシー
  • トゥースサイズレイシオ
  • 狭窄歯列との関係(歯列弓と歯槽基底弓の形態)
  • Hellmanの歯齢
  • 口蓋形態、口蓋の深さ、小帯の異常、咬耗、摩耗

※アーチレングスディスクレパンシー

アーチレングス=歯列弓の長さ

ディスクレパンシー=不一致、不調和

歯の排列に利用できる歯列弓長(アベイラブルアーチレングス)から歯の排列に必要な歯列弓長(リクワイヤードアーチレングス)を引いた値で示され、永久歯が排列できるスペースがあるかを表す

マイナス=叢生 プラス=空隙歯列弓

※トゥースサイズレイシオ

上下顎永久歯の歯冠近遠心幅径の総和をそれぞれ計算し、その比率(レイシオ)から歯冠幅径が上下顎において調和がとれているかを評価する

●予測模型(セットアップ模型)

矯正歯科治療後の咬合状態をシミュレーションするために、平行模型上の個々の歯を切り離して再排列した模型

【予測模型を用いて検討する項目】

  • 抜歯・非抜歯の判断
  • 歯の移動量と方向
  • どの歯を抜去するか

《頭部エックス線規格写真分析法》=セファロ

●頭部エックス線規格写真分析に用いる計測点

S(セラ):蝶形骨トルコ鞍(脳下垂体が存在)の中心点

N(ナジオン):鼻骨前頭縫合の最前点

Or(オルビターレ):眼窩縁の最下点

Po(ポリオン):外耳道最上点

A(A点):上顎歯槽基底部外形線上の最深点(上顎中切歯の根尖に相当)

B(B点):下顎歯槽基底部外形線上の最深点(下顎中切歯の根尖に相当)

Pog(ポゴニオン):オトガイ部の最前方点

●頭部エックス線規格写真分析に用いる基準平面(線)

SN平面:S(セラ)とN(ナジオン)を結んだ線

FH平面:Or(オルビターレ)とPo(ポリオン)を結んだ線

下顎下縁平面:Me(メントン)を通り下顎下縁に接する線

●頭部エックス線規格写真分析の計測項目

SNA角:セラ・ナジオン・A点のなす角度

上顎骨の前後的位置を表す➡大きい=前方位 小さい=後方位

SNB角:セラ・ナジオン・B点のなす角度

下顎骨の前後的位置を表す➡大きい=前方位 小さい=後方位

ANB角:A点・ナジオン・B点のなす角度

上下顎骨の相対的位置関係を表す➡大きい=骨格性Ⅱ級 小さい=骨格性Ⅲ級 平均的=骨格性Ⅰ級

骨格性Ⅰ級:上下顎骨の前後的位置関係の調和がとれている状態

骨格性Ⅱ級:上顎に対して下顎が後方位

骨格性Ⅲ級:上顎に対して下顎が前方位

いかがでしたでしょうか。

矯正を触れたことがある方なら、第一歩目の知識です。

しかし、普段の治療の分析の中で使わないものも多いので、改めての勉強になります。

こういうことも定期的には触れていった方がいいですね!

次は歯の移動と生体反応について書いていきたいと思います。

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