こんにちは。

兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。

虫歯を治したり、矯正をしたり、子供の歯を治したりしています。

さて今回は矯正の勉強、第三弾です！

今回は少し短いですが、よろしくお願いします。

歯を動かすことは一つではありません。

実は何個もあるんです。

そのことについて書いていこうと思います。

矯正のお勉強②

歯の移動様式

• 傾斜移動：矯正力で歯軸が傾斜すること

近遠心的傾斜移動と唇（頬）舌的傾斜移動がある。前歯唇面に舌側方向の矯正力が加わり、歯が舌側傾斜する場合には、歯根膜の圧迫側は舌側歯頸部と唇側歯根尖部に生じる。

• 歯体移動：歯全体が平行に移動すること

移動方向の歯根膜は全面にわたり圧迫側となり、反対側の歯根膜は牽引側となる

• 挺出：歯が歯槽内から伸び出てくること

歯軸に沿って歯冠方向に矯正力を加えるとこの移動が生じ、歯根膜繊維は牽引される

• 圧下：歯が歯槽内へ押し込まれること

歯軸に沿って歯根方向に矯正力を加えるとこの移動が生じ、歯根膜全体が圧縮される

• 回転：歯軸を中心に回転すること

歯が捻転している場合に回転力を加えて歯列弓上に正しく排列させる

• トルク：歯根の回転移動

歯冠部に唇舌方向の回転力（モーメント）を加えると、歯根は唇舌方向に回転移動する

移動方向の歯根膜は全面にわたり圧迫側となり、反対側は牽引側となる

いかがでしょうか？

歯を動かすって横に動かすことだと思っていませんでしたか？

実はこんなにも動かし方はあります。

この様々な動かし方を組み合わせ、利用しながら矯正というのはゴールに向かっていくんです。

なるほど！と思った方。

矯正のことを理解していってる証拠です。

この次の記事も、この勢いのまま読んじゃいましょう！

次は矯正に使う力について考えていきましょう。

矯正のお勉強④