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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、矯正をしたり、子供の歯を治したりしています。
さて今回は、矯正に使う力とはなんぞや?という話について考えていきたいと思います。
歯の動かし方や種類はわかっても、どのような力をかけていくのか、について詳しくなければだめですよね?
「歯を5センチ動かしたいので、思いっきり力をかけて明日までに動かします。」
…怖すぎますよね(笑)
でも…
「歯を5センチ動かしたいので、10年かけてまずはこの歯だけ動かしていきましょう。」
これも嫌すぎますね。
やっぱり適切な動かし方というものがあります。
これについて詳しく考えていきましょう。
矯正力と顎整形力
《器械的矯正力》
各種矯正用金属線・ゴム・高分子材料などの弾性及び剛性による矯正力
●金属線の弾性を利用するもの
各種矯正用ワイヤー(丸線・角線)・補助弾線・コイルスプリング
●ゴムや高分子材料の弾性を利用するもの
エラスティック(顎間ゴム)・エラストメリックスレッド・エラスティックチェーン・トゥースポジショナー
●金属の剛性を利用するもの
拡大ネジ
《機能的矯正力》
咀嚼筋・口唇・頬などの口腔周囲顔面筋の作用による矯正力
●歯負担型
アクチバトール・バイオネーター
●粘膜負担型
ファンクションレギュレーター(フレンケル装置)・リップバンパー
《顎整形力》
顎骨の成長発育が旺盛な時期に、顎骨の成長を人為的に促進・抑制させてコントロールし、大きさのバランスを改善する目的で用いられる力。顎骨の成長に影響を与えるため比較的強い力が応用される。
●上顎前方成長の抑制
ヘッドギア
●上顎前方成長の促進
上顎前方牽引装置
●上顎骨の側方拡大
急速拡大装置
●下顎前下方成長の抑制
オトガイ帽装置
《臨床的に適正な矯正力》
調節後2~3日初期疼痛を伴うことがあるが、自然に消滅し、長期にわたる激しい痛みはない
いかがでしょうか?
いろんな装置があって混乱しますよね。
系統立てていけば数は少ないのですが、矯正=ワイヤーというイメージが強いと思いますので、この数は驚くほど奥感じるかもしれませんね。
次からはこの装置たちの深堀を始めていきたいと思います。
頑張ってついてきてくださいねー!