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しらやま歯科クリニック

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子供の歯磨きで、大人の歯磨き粉を使うと…??

こんにちは。

宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。

虫歯を治したり、子供の歯を治療したり、矯正したりしています。

 

さて、今回は歯磨き粉の話をします。

ドラッグストアでも大量に歯磨き粉が並ぶように、

昨今、空前の口腔ケアブームが来ています。

テレビなどでも、歯周病の歯磨き粉のCMや、

口の中からきれいにしないとだめだよなどといったバラエティー番組を見ることが

ちょこちょこあります。

そんな時代ですから、

歯磨き粉の種類、歯ブラシの種類の多いこと… 🙄

歯医者という仕事をしている僕でも少し引くぐらい

大量にあります。

 

正直なところ、自分に合ったものであれば

なんでもいいと思います。

いろいろ淘汰されているので、

いま生き残っている商品はどれもいい商品ばかりです。

そこまで口の中で困ってなければ、

味で決めちゃってもいいかもしれません。

 

味で歯磨き粉を決めるで思い出したのですが、

子供の歯磨き粉を選ぶのって難しいですよね。

 

こどもに選ばせると、

キャラクターと味で選ぶことになります(笑)

 

ということで、歯磨き粉の話でも、

特に子供の歯磨き粉はどういうものが良いの?について

書いていこうかなと思います。

 

大人用の歯磨き粉とは味が違う

子供用の歯磨き粉と大人用の歯磨きの大まかな違いは、

まずミントが含まれているかどうかの違いです。

大人用の歯磨きにはミントが含まれており、

スースーとした心地よさと香りで口臭を予防します。

このスースーした感じを清涼感と表現しますが、

実質この清涼感を味わうために

歯磨きをしているといっても過言ではないとおもいます。

 

しかし子供はこのミントが苦手で、

冷たくて辛い独特の感覚が嫌なのです。

その代わり、子供の歯磨き粉には果物の香りや味がついています。

子供用の歯磨き粉と大人用の歯磨き粉とでは、

こうした味の違いが真っ先に挙げられます。

そして、この味については歯磨きの効果に全く影響ありません

子供は歯磨き粉に甘さを求め、

大人は歯磨き粉にスッとした感覚を求めるため

子供用の歯磨き粉と大人用の歯磨き粉とでは、

子供と大人がそれぞれ求める味になっているのです。

 

大人用の歯磨き粉とは研磨剤の量が違う

大人用の歯磨き粉は、

子供用の歯磨き粉に比べて研磨剤が多く含まれています。

研磨剤は効果をそのまま言うと

「削って汚れを落とす」です。

もちろん、工場などで使用する研磨剤と違って、

歯磨き粉に含まれる研磨剤にはそこまでの強さはありません。

昔の歯磨き粉は石のように固い研磨剤が入っていたので、

歯科業界の中では結構大きい問題になっていました。

そんな経緯もありますから

今使われている研磨剤は歯を傷つけるようなものではありません。

とはいっても、この研磨剤が歯周病の原因になること

研究で分かっているので、

あまりにも多く入っている歯磨き粉はさけたほうがいいでしょうね。

 

そんな研究を知ってか知らずか、

研磨剤が含まれていることを理由に

歯磨き粉を使用しない大人がいるのも事実です。

しかし、歯磨き粉で使用されている研磨剤は、きちんと歯のことを考慮した上で含まれているのです。

研磨剤で歯が削れてしまうことはないですし、それは大人にも子供にも言えることです。

なので、そこまで毛嫌いする必要もありません。

このため、仮に子供が大人用の歯磨き粉を使って歯磨きするとして、

それに対して研磨剤の影響を心配する必要はありません。

 

歯磨き粉よりも磨き方が重要

歯磨きの味、研磨剤の量…

子供の歯磨き粉と大人用の歯磨き粉の大まかな違いはこれくらいです。

このため、虫歯予防を目的に

無理やり子供に大人用の歯磨きを使わせなくていいですし、

逆に子供が大人用の歯磨き粉を使いたいと言った時には

使わせてあげればいいでしょう。

虫歯を予防するために重要なのは、

歯磨き粉ではなく歯の磨き方にあるのです。

極端な話、小さな子供の場合は歯磨き粉自体使わなくても問題ありません。

小児歯科で正しい歯磨きの方法を学び、

最後は親が仕上げをして

丁寧な歯磨きをさせてあげてください。

つまり、歯磨き粉で考えるのではなく

歯の磨きを考えてあげましょう。

そうすれば、歯磨きの点だけにおいては子供の虫歯予防は万全です。

フッ素とキシリトール

フッ素やキシリトールが虫歯予防に効果的なのは、

今では周知の事実になっています。

さて、子供用の歯磨き粉にもこれらは含まれているのですが、

同じ子供の歯磨き粉でも歯科医院で販売されているものは、

これらが多めに配合されているのです。

子供の歯磨き粉で悩むなら、

このように歯科医院で販売されているものを選ぶ方法もあります。

少し割高にはなりますが子供の歯を丈夫にできますし、

お口の中を虫歯になりにくい環境にもできます。

もし興味がある方がいれば歯科医院に行けば購入できますし、

治療せずに購入だけすることも可能です。

最近ではフッ素が虫歯予防に効果的なことが特に注目されていますし、

子供用の歯磨き粉のフッ素の量が気になるのであれば、

歯科医院で販売されている歯磨きを使いましょう。

当院でもたくさんの歯磨き粉の種類を取り揃えているので、

お子さんのお口に合う歯磨き粉が見つかると思います。

まとめ

いかがでしたか?

最後に、子供が使う歯磨き粉は大人用の方がいいのかについてまとめます。

  1. 大人用の歯磨き粉とは味が違う :大人用はミント、子供は果物の味。それぞれ歯磨きの効果には影響ない
  2. 大人用の歯磨き粉とは研磨剤の量が違う :大人用においても研磨剤の歯への悪影響はない
  3. 歯磨き粉よりも磨き方が重要 :虫歯予防のためには歯磨き粉の選択ではなく磨き方が重要
  4. フッ素とキシリトール :歯科医院で販売されている子供用の歯磨き粉は、フッ素が多めに配合されている

これら4つのことから、

子供が使う歯磨き粉は大人用の方がいいのか?考えてみましょう。

子供用の歯磨き粉と大人用の歯磨き粉とでは、

虫歯予防の効果における大きな違いはありません。

例えばですが、

逆に大人が子供用の歯磨き粉を使ったとしても

それが原因で虫歯になることはないのです。

 

このため、結論を言うと

無理に子供に大人用の歯磨き粉を使わせる必要はありません。

逆に言えば、大人用の歯磨き粉を使っている子供が虫歯予防できるとは限りません。

大切なのは歯の磨き方…

歯磨き粉よりもまずは丁寧に歯を磨く意識を子供に持たせてあげましょう。

 

しらやま歯科クリニックでは、検診にて歯磨き指導も行っております。

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